2024年(令和6年) 10月5日(土)付紙面より
ツイート
酒田市の南平田小学校(木村克範校長、児童211人)の5年生が2日、学校近くの実習田で、伝統の「ハンコタンナ」姿などで稲刈りを体験した。
同校では1993年から毎年、同市飛鳥の農業、土田伸平さん(35)方の水田10アールを借り、5年生が総合学習の一環として田植えから稲刈りまで一連の作業を体験している。
この日は児童33人が参加。木村校長が「7月の大雨でせっかく育てた稲を収穫できない地域もある。稲刈りができることに感謝して取り組んで」などあいさつ。児童たちは土田さんから「刈り取りをする際に、鎌は刃先を下に向けて」など注意点を聞いた後に田んぼへ。黄色く実りこうべを垂れた稲穂の中、高さ約40センチに成長した「つや姫」の稲の束を丁寧に刈り取り、8束ずつ麻ひもで結ぶなど熱心に取り組んだ。参加した小松莉子さん(10)は「稲刈りは初めて。最初は想像以上に大変だったけど、慣れてきたらどんどん刈ることができて楽しかった」と話していた。
この日刈り取った稲はくい掛けして天日干しされた。収穫された米は精米され、親子行事で味わう予定。