2024年(令和6年) 10月8日(火)付紙面より
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鶴岡市立加茂水族館魚匠ダイニング沖海月は、荘内大祭にちなんだ「御褒美(ごほうび)膳」の提供を始めた。かつて庄内藩の殿様に献上したと古文書に記されている「湯葉」の刺し身などが楽しめる。
全国から訪れる来館者に地元に伝わる食文化と歴史を融合させたお膳で鶴岡をアピールしようと須田剛史料理長(48)が考案した。内容は湯葉の刺し身のほかに▽カラスミご飯▽サトイモのかす汁▽イカとフグの卵巣の和え物▽サワラのお造りとマダイの煮凝り▽大山下池レンコンの天ぷら―など8品。須田料理長オリジナルの庄内産ボラを使ったカラスミやフグの卵巣を熟成させたものなどレアな食材を取り入れた。
須田料理長は「荘内大祭の御褒美膳はアレンジを重ねながら毎年秋に提供していきたいと思う。地元の食材を使った料理を味わいながら鶴岡の歴史的な背景を感じてもらえれば」と話している。価格は税込み2000円。今月いっぱい提供する。来月には庄内浜で旬を迎える「黒鯛御膳」がスタートする。