2024年(令和6年) 10月13日(日)付紙面より
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東北農政局は11日、2024年産の水稲の作柄概況(9月25日現在)を発表した。平年を100とした地域別の作況指数で、庄内地域は7月の記録的大雨で倒伏や土砂流入などの影響によって「不良」を示す94となった。
県全体の予想収穫量は10アール当たり583キロで、前年比6キロの減少。作況指数97の「やや不良」となった。地域別でみると、庄内は565キロ(前年比17キロ減)で、村山625キロ(同7キロ増)、置賜606キロ(同12増)、最上541キロ(同14キロ減)。村山、置賜地域が増加した一方で、庄内と最上地域は減少しており、大雨の被害状況が浮き彫りとなった。東北6県で山形県だけが前年比、平年比ともにマイナス。県全体で見た作柄の「やや不良」は、2018年以来6年ぶり。
平年と比べた庄内の作柄概況は、全もみ数が穂数の減少から「やや少ない」となったものの、もみの成熟度合を示す登熟は「平年並み」だった。東北農政局は「7月下旬の大雨被害による作柄への影響が大きい。庄内、最上地域を中心に倒伏、浸水や冠水、土砂流入による被害が発生し、作況指数が下がっている」とコメントしている。