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2024年(令和6年) 10月19日(土)付紙面より

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戦争の悲惨さと平和の大切さ 鳥海八幡中 スペシャル講話 「地球のステージ」桑山さん熱く訴える

 酒田市の鳥海八幡中学校(田中大校長、生徒186人)で15日、“命の大切さ”や“より良い生き方”について理解を深める「夢志dayスペシャル講話」が行われ、NPO法人「地球のステージ」代表理事の桑山紀彦さん(61)=神奈川県在住=が講演。生徒たちに戦争の悲惨さや平和の大切さを伝えた。

 同校総合学習の一環。国内や世界で活躍している人を招き、講話から生徒の意識向上を図ろうと毎年実施している。桑山さんは岐阜県高山市出身、山形大学医学部卒業。心療内科医として日本で診療を行う傍ら、タイ―カンボジア国境の難民キャンプを皮切りに旧ユーゴスラビア、パレスチナ自治区ガザ、東ティモールなどで医療支援活動に従事している。また世界の情勢や人々の思いを伝えようと、1996年から音楽と映像による国際理解講座「地球のステージ」を全国で展開。2020年に読売新聞社の「医療功労賞」を受賞した。

 桑山さんはギターの弾き語りや演奏を交えながら、紛争、戦争が続くパレスチナのガザ地区、侵攻を受けているウクライナの空爆で崩壊した町、そこに住む人々、ルーマニアでの難民生活の様子などを映像に合わせ説明。映像を見て、同年代の身に起きている悲惨な状況に涙を見せる生徒もいた。

 桑山さんは「世界には正義の反対が正義の場合もある。そこで戦争が起きてしまう。これから生活を送る中で、それが当たり前ではない世界があることを時々思い出して、自分たちが日常を送れることに思いを巡らせてほしい。平和に優しく生きていくことは本当にすごいこと。自分の生きる場所で、世界を考えながら生きてほしい」と呼び掛けた。

 生徒を代表し、3年の小野寺美心(みこ)さん(15)が「戦争のない日本にいるからこそ、戦争が日常の国について考えなければと感じた。今後、世界に目を向け将来について考えていきたい」と話し、花束を手渡した。

演奏を交えながら平和の大切さについて語る桑山さん
演奏を交えながら平和の大切さについて語る桑山さん



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