2024年(令和6年) 10月22日(火)付紙面より
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阿部多グループ(鶴岡市、阿部廣弥代表)主催の「第11回元気の出るスポーツ講演会」が19日、同市のグランドエル・サンで開かれ、女子レスリング個人でアテネ五輪など世界大会16連覇、個人戦206連勝を記録し「霊長類最強女子」の異名を持つ吉田沙保里さん(41)のトークショーが行われた。
建設資材販売や不動産取引、各種保険などを取り扱う阿部多グループは、日頃お世話になっている地域へ感謝の気持ちを込め、有名な元アスリートの講話を聞いて元気になってもらおうと隔年でスポーツ講演会を開催している。
今回は同グループの創設100周年記念講演と位置付け、明朗快活なキャラクターで老若男女問わず人気のある吉田さんをゲストに招いたところ、用意した720席が満席となった。
トークショーは「夢を持ち続けることの大切さ~レスリングが教えてくれたこと~」をテーマに、Q&A方式で行われた。この中で「現役時代、モチベーション維持のため意識していたこと、実践していたことは」との質問に対し、吉田さんは「『世界選手権で優勝する。五輪で金メダルを取る』という自身の目標が明確だった。応援してくれる人たちの笑顔を思い出し、勇気や感動を与えたいと意識しながら仲間と練習を頑張った。また、『吉田は口だけで練習しない』と言われないよう目標を宣言して有言実行を目指した」と答えた。
聴衆から出された「けんかをしたことはあるか。その際、相手をやっつけたか」という質問には「人の笑顔が好きなので、けんかは嫌い。ただ、小学生の頃にけんかしていた男子を止めようとして、向こうのパンチが自分の顔に当たった。父から『やられたらやり返せ』と教えられていたので、パチンとやったら男子が泣き出して…」とエピソードを語ると会場は爆笑に包まれていた。