2024年(令和6年) 10月25日(金)付紙面より
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鶴岡市下川の善寳寺本堂に龍神様を表現した「竹灯籠」が置かれた。12年に1度の「辰歳(たつどし)」を記念し同市森片の中里浩也さん(64)が制作した。
左右対称の竹灯籠は高さ2・4メートルと2・1メートル。大きい竹に「上り龍」と「下り龍」を描き、小さい竹に「龍王尊 善寳寺」と刻んだ。いずれも電動ドリルを巧みに使って竹に穴を開け「龍神様」を表現。竹の中にLEDライトを取り付けた。
「奥の院」が正面に見える本堂に設置。ライトをつけると天に向かって飛翔する「上り龍」と地上に降り立つ「下り龍」が浮かび上がる。いずれの龍神様も「宝珠(ほうじゅ)」をつかんだ姿にした。
里山の資源を有効活用し竹灯籠のほか、門松などを制作している中里さんは「湯田川産の竹を材料に約2カ月かけて仕上げた。記念すべき年に本堂に置かせていただき、ありがたい気持ち」と話した。県農村環境指導員を務める中里さんは「これからも竹を使ったワークショップを企画するなどして地域を元気にする活動を続けたい」と笑顔を見せた。
善寳寺では11月20日まで、辰歳御縁年記念の秋の特別拝観(拝観料2000円、記念お守り付き)が行われている。正午の祈祷(きとう)に参列した後、奥の院龍王殿が拝観できる。