2024年(令和6年) 10月26日(土)付紙面より
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メタボローム(細胞内の全代謝物質)解析技術の発展に向けた「第18回メタボロームシンポジウム」が25日までの3日間、鶴岡市先端研究産業支援センターで行われ、国内の研究者が最新の研究成果を紹介するとともに、研究者同士で情報交換や交流を深めた。
慶應義塾大先端生命科学研究所(鶴岡市)の曽我朋義教授が実行委員長を務め、全国の大学や研究機関、企業などから約320人が参加した。「老化と代謝」「腸内細菌」「新技術・イメージング」「生命科学」「食品」「微生物」などのテーマを設け、公募を含む29件の口頭発表と56件のポスター掲示による発表があり、若手研究者が多く参加し、それぞれの研究内容について活発な議論が行われた。
初日の23日には、マウスの実験と血中のメタボローム解析による運動とがんの抑制に関する研究発表などが行われ、24日には東京大大学院薬学系研究科・同医学系研究科の浦野泰照教授による特別講演も行われた。
シンポジウムでは、全国からの参加者向けにユネスコ食文化創造都市・鶴岡をPRするおもてなし企画も用意。地元の店舗の協力を得て、ケータリングや懇親会、グルメツアーなどで鶴岡の食と食文化を紹介した。