2024年(令和6年) 10月26日(土)付紙面より
ツイート
観光客から酒田市内を気軽に散策してもらおうと、同市の県港湾事務所(本間隆所長)と市は、市内の観光施設5カ所を結ぶ歩道上にドットを表示した。本間所長は「観光滞在時間の延長につながれば」と期待を話している。
酒田では観光客の主な移動手段が車のため、観光滞在時間が短いこと、目的地以外への誘導が困難なことが長年課題となっていた。徒歩での移動を促すことで、観光客の回遊性を創出しようと、同事務所が市と共に試行的に企画した。
表示箇所は▽県酒田海洋センター▽さかた海鮮市場▽SAKATANTO▽市みなと市場▽山居倉庫―の5カ所。5メートル間隔に青いドットを歩道上に描き、海鮮市場などが集まる酒田港東埠頭(ふとう)と山居倉庫の約800メートルを結んでいる。
本間所長は「歩くことは目的地以外の店舗や場所に視線が向くことにつながる。今後効果を見ながら表示エリアを広げ、周回コースを増やしていけたら。酒田を歩いて楽しめるまちにしたい」と話した。