2024年(令和6年) 10月27日(日)付紙面より
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酒田三曲協会(宮内樺山会長)のアウトリーチが24日、酒田市の平田小学校(長澤和博校長、児童129人)で行われ、5年生が日本の伝統楽器の演奏体験、音色に触れた。
同協会は、流派・楽器の枠を超え、共に技術研さんを図るとともに、次代を担う子どもたちへの普及などを目的に、市内の筝、三弦、尺八の愛好団体が1999年に設立した。毎年、演奏会や小中高校での音楽交流などを行っている。
この日は宮内会長ら同会メンバー4人が同校を訪れ、5年生21人が参加した。初めにメンバーが「六段之調」「さくらさくら」を演奏。宮内会長が「箏は奈良時代に中国から伝わった楽器。尺八は長さが一尺八寸なのが名前の由来」など各楽器について丁寧に説明した。その後、メンバーの指導で児童たちが筝や尺八を使って「さくらさくら」の演奏にチャレンジするなど楽しく交流した。参加した後藤桜夢(らむ)さん(11)は「最初は難しそうだと思ったけれど、できるようになったらとても楽しい」と話していた。