2024年(令和6年) 10月31日(木)付紙面より
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酒田市は28日、水処理大手のメタウォーター(東京都、山口賢二社長)、NTTデータイントラマート(東京都、中山義人社長)とローコード開発エンジニア育成やITビジネス活性化促進などを目的とした連携協定を締結した。
市産業振興まちづくりセンター「サンロク」では2022年度から女性ITエンジニアを育成し多様な働き方実現などを目的とする「サンロクIT女子プロジェクト」を展開。現在約170人が活動を行っているが、仕事を担うための「教育コンテンツ」の充実や継続的な仕事の確保が課題となっていた。
今回の協定は、イントラマートが専門的なプログラム知識・技術を必要としないローコード開発ツールの学習の場を提供することでIT人材の技術向上を図り、メタウォーターが雇用や業務の発注などで協力するもの。今後、他企業が参画することも想定しているという。
この日は同市庁舎で締結式が行われ、矢口明子市長、メタウォーターの藤井泉智夫経営企画本部長、中山社長ら関係者計約20人が出席。矢口市長は「協定締結をうれしく思う。女性がやりがいを持って働く環境をつくりたいと『日本一女性が働きやすいまち』を掲げて取り組みを進めてきた。引き続きIT女子をPRしていきたい」とあいさつ。中山社長は「IT業界は人手不足。IT女子の取り組みを知り、支援したいと考えた。IT業界の人員不足に資することができ、雇用の拡大にもつながる」、藤井経営企画本部長は「私たちも働きたい会社ナンバーワンを掲げ、社員が働く場所を自ら選択できることを一つのゴールとして取り組んできた。IT女子は私たちが目指すゴールと同じ。必ず広がっていく取り組みだと思う」とそれぞれ話していた。