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荘内日報ニュース


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2024年(令和6年) 2月4日(日)付紙面より

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「心ほどけるやまがた」発信 春の観光キャンペーン 「美食・美酒」「自然」など6テーマ ツアー展開観光列車運行

 県とJR東日本の東北本部、新潟支社は2日、4月1日―6月30日に実施する「山形県春の観光キャンペーン」の概要を発表した。山形新幹線つばさの新型車両「E8系」を使用した旅行商品や各地域での特別企画などを通して本県の魅力を発信し観光誘客を図る。

 「心ほどけるやまがた」をキャッチコピーに、「美食・美酒」「自然」「歴史・文化」など6テーマを設定した。3月16日に山形市のやまぎん県民ホールで開催されるキックオフイベント「ラーメン県そば王国やまがたフェスタ」を皮切りに、各地で日本酒やワインのフェア、ハイキングやカヌーなど自然を満喫するツアーなどが展開される。庄内では、4月27日―6月17日に鶴岡市の致道博物館で酒井家の国宝を展示する特別展が開催される。

 JR東日本では、東京発の山形新幹線「E8系」で鶴岡市の松ケ岡ワイナリーや荘内神社などを巡る1泊2日のツアーを販売するほか、酒田―新潟駅間を運行する観光列車「海里」で、さくらんぼシーズンに合わせた期間限定メニューを提供する。4月にデビューする観光列車「SATONO」の臨時運行によるツアーなども開催される。

 県とJR東日本による連携キャンペーンは2018年以来6年ぶり。県観光復活推進課によると、18年の4―6月の観光者数は1283万2900人だった。

 山形市内で吉村美栄子知事、やまがた観光キャンペーン推進協議会の國井英夫会長(庄交コーポレーション社長)、JR東日本の三林宏幸執行役員東北本部長が会見を開いた。吉村知事は「本県の地域の方々のホスピタリティーを体感してもらうことでナチュラルな自分を取り戻してもらうようなキャンペーンにしていきたい」と話した。

キャンペーンに向け、勝どきを上げる関係者=山形市
キャンペーンに向け、勝どきを上げる関係者=山形市


2024年(令和6年) 2月4日(日)付紙面より

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寒梅綿雪と共演 致道館 立春前に咲き出す

 鶴岡市馬場町の庄内藩校「致道館」の庭で1日、早咲きの紅梅が咲き始めた。例年は2月10日前後に開花しており、立春前の寒中に咲き出すのは珍しく、2日午前は舞い降りるように落ちてくる白い綿雪と紅梅との“共演”も見られた。

 致道館には紅梅、白梅合わせて十数本の梅の木があり、講堂入り口東側にある1本の紅梅だけ早咲き。1月の暖冬で例年より早めに咲き出し、1日には2輪が花をつけ、「寒梅」の開花となった。致道館によると昨年より10日早い開花。過去には「師走」の12月に咲き出したこともあったという。

 柔らかな雪が舞った2日午前、静寂の中、2輪のかれんな紅の花びらが「立春」間近を告げ、ほころびかけた数々のつぼみの開花を促すようだった。開花を確認した致道館の職員は「寒中に、一足早く春が来てうれしくなった。新年早々に震災があったが、春を迎える前向きな気持ちにさせてもらえる」と話した。

開花した致道館の紅梅=2日午前
開花した致道館の紅梅=2日午前


2024年(令和6年) 2月4日(日)付紙面より

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被災地の自治体支援 代理寄付を受け付け 酒田市3月末までふるさと納税

 元日に発生した能登半島地震で甚大な被害に見舞われた自治体を支援するため酒田市は、ふるさと納税寄付金の代理寄付受け付けを行っている。対象自治体はいずれも、同市を含め全国計16道府県49市町で組織する「北前船日本遺産推進協議会」に加盟する石川県志賀町、富山県高岡市。ふるさと納税仲介サイト「ふるさとチョイス」で3月31日(日)まで受け付けている。

 1日の定例会見で矢口明子市長が説明した。同推進協議会は、文化庁の日本遺産「荒波を越えた男たちの夢が紡いだ異空間~北前船寄港地・船主集落~」の構成自治体で組織。このつながりを生かして今回、酒田市側が支援を申し出た。

 先月26日に志賀町、同30日に高岡市の受け付けをそれぞれ開始。受領証明書の発行など被災した自治体職員の業務負担を軽減することができ、受け取った寄付金は後日、経費を差し引いた全額を対象自治体に渡すという。

 寄付は2000円からで災害支援のため返礼品はない。酒田市民も申し込むことができる。2日午前の段階で志賀町17件34万2000円、高岡市2件3万2000円の支援金が集まっており、矢口市長は「市としてできる限りの支援を市民と共にこれからもしていきたい」と話した。

志賀町、高岡市を対象に酒田市は代理寄付受け付け中=ふるさとチョイスより
志賀町、高岡市を対象に酒田市は代理寄付受け付け中=ふるさとチョイスより


2024年(令和6年) 2月4日(日)付紙面より

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起業は地域への恩返し 「ら~めん麺恋の」オープン 酒田 “学生社長”佐藤さん(公益大4年)活動の集大成 連日市民訪れ人気店に

 東北公益文科大学(酒田市、神田直弥学長)の学生サークル「ラーメン同好会『麺恋(めんごい)の』」の会長で、昨年5月に市内で株式会社を立ち上げた“学生社長”の佐藤諒多さん(21)=公益大4年=が、同市亀ケ崎五丁目の国道7号沿いにラーメン店「ら~めん麺恋の」をオープンさせた。連日大勢の市民らが訪れる人気店になっており、佐藤さんは「起業は地域への恩返し。これからも地域とのつながりを大切にしながら運営していきたい」と話している。

 同サークルは2020年、同市出身の佐藤さんがラーメン好きの友人たちと共に、主としてラーメン食べ歩きを目的に発足した。活動を続ける中、「商品開発に向けて若い世代の意見を聞きたい」という県内企業の要請を受け22年2月、市内で製塩した2種類の「ご当地塩」を原料として用いた即席麺「W塩ラーメン」を監修。これが縁で同年9月には酒田青年会議所、市内のラーメン店と共に「酒田のラーメンexpo」に出店、自ら考案した「背脂味噌豚骨ラーメン」を提供し、好評を博した。

 昨年9月には麺の選定や、スープの味付けなど、県内企業と約1年間にわたって共同開発を進めた袋麺「山形しょうゆラーメン」を発表。「W塩ラーメン」とともに、県内の道の駅や観光土産店などで購入することができる。

 佐藤さんは昨年5月、父親と共に介護事業、動画広告制作など担う「MENGOINO(めんごいの)株式会社」を設立。同社を母体とし、これまでの活動の「集大成」として亀ケ崎五丁目の空き店舗を借り受け、昨年12月22日にラーメン店を開いた。

 現在のメニューは「しょうゆら~めん」(普通850円)。鶏と魚介をベースにしたダブルスープに香味野菜、鶏油などを加え、こくを出しているのが特長。このスープに中細ストレート麺を合わせ、幅広い世代が食べやすいようあっさりした味わいに仕上げた。店内にはテーブル席、カウンター席のほか、広々した小上がりも設置し連日、大勢の市民らが訪れ、人気となっている。佐藤さんによると、今月中旬からはサークルの代名詞にもなっている「W塩ラーメン」の提供を開始する予定。さらに今後、「坦々めん」もラインアップに加えるという。既に卒論を提出し、間もなく学びやを巣立つ佐藤さんは「地元の大学に進学し、地元で起業したことが自分の一番の強みと思う。新たな出会いもあり、コミュニケーションをしっかり取ることを意識し、やりたいことをやっていきたい」と話した。

 営業時間は午前11時―午後2時半。水曜定休。駐車場有。今月からは趣味の音楽を生かしたミュージックカフェバー「CUTE」として夜営業も開始。詳細は「ら~めん麺恋の」「CUTE」の各SNSで。

ラーメン店をオープンした“学生社長”の佐藤さん
ラーメン店をオープンした“学生社長”の佐藤さん

佐藤さんが開いた「ら~めん麺恋の」。大きな看板が目印
佐藤さんが開いた「ら~めん麺恋の」。大きな看板が目印


2024年(令和6年) 2月4日(日)付紙面より

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鬼は外 福は内!! 2月3日「節分」 節分祭豪快豆まき無病息災など願う 鶴岡・三寶荒神社

 鶴岡市みどり町の三寶荒神社(古木一壽宮司)で3日、恒例の節分祭が行われた。訪れた人が福豆をまき合い、厄を払った。

 厄払いの神とされる「三寶荒神」を祭る同神社の伝統行事として、節分の日に合わせて毎年行われている。神職と共に氏子らが交代で豆をまくのが習わしで、今回は市内を中心に約50人が参列、30キロの煎(い)り大豆が用意された。

 この日は古木宮司が本殿で祈祷(きとう)を行った後、節分について講話。その後、氏子らが5人ずつ「鬼は外、福は内」と豆やお菓子を勢いよく投げ、ほかの参列者が袋や風呂敷を広げてかき集めた。

 毎年参加しているという地元の吉田富子さん(87)は「毎年この日が迎えられることに感謝」と笑顔を見せた。


“火遊び鬼”を退治元気に防火豆まき 酒田・八幡保育園

 節分の日を前に、酒田地区広域行政組合消防署八幡分署(高橋恭治分署長)による「防火豆まき」が2日、酒田市の八幡保育園(堀ゆかり園長、園児79人)で行われた。

 幼少期から“火遊び鬼”を退治して防火の心を学んでもらおうと、同分署と同園が協力し毎年行っている恒例行事。

 31回目の今年は分署員6人が訪問。園児たちが手作りの鬼の面をかぶり、保育士が心の中にすむ鬼を豆まきで退治する話を紹介した後、若手分署員2人が扮(ふん)した赤鬼と青鬼が登場。突然の怖い鬼の登場に戸惑って逃げていた子どもたちも、勇気を出して鬼に立ち向かい、「鬼は外」と果敢に紙を丸めて作った「豆」をぶつけていた。

 「福の神」に扮した堀園長が登場し、鬼たちは降参。園児たちが鬼に向かって「悪い鬼はいません」と元気に呼び掛け仲直りした後、大嶌孝幸副分署長が「これから1年間、鬼に遭わないために『火遊びしない』『水回りで危ないことをしない』の2つを約束して、元気いっぱい遊んでほしい」と講話した。

 年長の池田彩々(ささ)ちゃん(6)は「鬼が怖かったけど頑張って豆を投げた。泣き虫鬼を退治できたと思う」と話した。

交代で豆をまく参列者。みんなで無病息災を願った
交代で豆をまく参列者。みんなで無病息災を願った

豆をまいて悪い心の鬼を退治する園児たち
豆をまいて悪い心の鬼を退治する園児たち



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