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荘内日報ニュース


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2024年(令和6年) 6月16日(日)付紙面より

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酒田市沖洋上風力市民と意見交わす 西荒瀬コミセン皮切りに 中学校区単位28日まで

 酒田市沖で計画されている洋上風力発電事業に関し、県と市による市民を対象にした意見交換会が14日夜、同市の西荒瀬コミュニティ防災センターを皮切りにスタート。県、市の担当者がこれまでの検討内容、地域振興策など説明した上で広く意見を募った。今月28日まで各中学校区単位で実施する。

 酒田市沖は昨年10月、事業開始に必要な3段階のうち、第2段階にあたる「有望な区域」の指定を受けた。今後、再エネ海域利用法に基づく法定協議会が設立され、最終段階「促進区域」指定に向けた合意形成、具体的な調整が行われる。法定協に反映する意見を集約するため、県と市は意見交換会を開催することにした。

 この日は酒田一中学区在住・在勤の市民約30人が参加。県エネルギー政策推進課の槙裕一課長がこれまでの進捗(しんちょく)状況、想定海域、先行する遊佐町沖の事例など紹介、市商工港湾課の小林一晃課長は洋上風力発電を契機とした地域振興策について解説した。

 これを受け参加者からは漁業や身体への影響を不安視する声が上がる一方、雇用拡大、経済波及効果に期待する意見もあった。意見交換会に関する問い合わせは市商工港湾課=電0234(26)5758=へ。

酒田市沖洋上風力発電事業に関する意見交換会がスタート=14日夜
酒田市沖洋上風力発電事業に関する意見交換会がスタート=14日夜


2024年(令和6年) 6月16日(日)付紙面より

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漁火照らす港でゆったり 酒田 能登被災者応援イベント

 今年元日の能登半島地震で被災した石川県内の漁業者支援を目的にしたチャリティーイベント「第1回酒田港漁火(いさりび)まつり」が14日夕、酒田市の酒田港東ふ頭交流施設「SAKATANTO(サカタント)」で開かれ、強力なイカ釣り用の「漁火」が港を照らす中、来場者たちは海鮮や飲み比べを楽しんだ。

 県漁業協同組合(本間昭志代表理事組合長)、サカタントを運営するGOOD LIFE ISLAND合同会社(同市飛島、本間当代表社員)の共催。漁の安全や大漁祈願などのため、2006年から市と県漁協が毎年6月上旬に実施していた「イカ釣り船団出航式」で、式典の際に集まる150トン前後の中型船でつくる「山形県船友漁撈長会(山形船団)」所属8隻のうち、5隻は石川県能登地方の会社が所有。今回の地震で被災した乗組員も多く、漁労長と協議した結果、今年の出航式の開催は見送ることが決まったことを受け、「同じ漁業関係者として何かできることを」という思いから企画した。

 辺りがあかね色に染まり、午後6時半から行われた開会式で県漁協の西村盛専務理事は「出航式はないが、今年も8隻の漁船が出航する。イベントで石川県の人々を元気づけよう」とあいさつ。イカ釣り漁船8隻の内4隻は既に出航しており、太鼓道場「風の会」(酒田市)の演奏とともに対岸の水産第二岸壁に停泊中の4隻の「漁火」をともすと、大きな拍手が上がった。

 会場では、イカポッポ揚げ、ゲソ天やさつま揚げなどが入ったイベント特別メニューも提供され、多くの来場者が漁火の明かりを眺めながらビアガーデンを楽しんでいた。

 県漁協によると、イカ釣り漁船4隻は15日の昼ごろ出航したという。イベントは同日夕にも開催され、売り上げの一部を石川県漁協に寄付する。

来場者たちがイカ釣り漁船の漁火を眺めながら食事を楽しんだ
来場者たちがイカ釣り漁船の漁火を眺めながら食事を楽しんだ


2024年(令和6年) 6月16日(日)付紙面より

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多くの出会い大事に 武中と兄弟校 鶴岡二中へ 薩摩大使の松尾さん寄贈 西郷翁に関する書籍中心に100冊

 鹿児島県出身で同県をPRする「薩摩大使」を務める松尾正夫さん(76)=鶴岡市在住=が10日、西郷隆盛(南洲)翁に関する書籍を中心にした鹿児島・薩摩関連の蔵書100冊を、鶴岡市の鶴岡二中(和田恭司校長、生徒407人)に寄贈した。同校は鹿児島市の武(たけ)中と兄弟校の盟約を結び、来年には盟約50周年の節目を迎える。和田校長は「記念の年を前に大変貴重な蔵書を頂いた。鹿児島をより深く知るために活用していきたい」と話している。

 全校生徒出席による寄贈式がこの日、同校体育館で行われ、松尾さんは薩摩藩主島津家の「丸に十の字」の家紋が入った赤い陣羽織を着て来校。ステージ上で、生徒代表の渡部琉花図書委員長(3年)に贈呈書籍の一部を手渡した。

 あいさつで松尾さんは、生徒たちに戊辰戦争時の薩摩藩と庄内藩、戦後の西郷隆盛と庄内の関係を説明した上で、「同級生や先生方との出会い、社会に出てさらに多くの人たちとの出会いを大事にしてほしい」と呼び掛け、最後に薩摩で若者たちに歌い継がれてきた自らを鼓舞する「薩摩兵児謡(へこうた)」を、勇まし歌声で披露。生徒たちから感謝の心を込めた大きな拍手が送られた。寄贈された書籍は生徒たちがラベリングとリスト作成を行い、図書室に「薩摩文庫」として設置した。

 西郷翁と庄内藩の菅実秀(臥牛)翁との「徳の交わり」を縁に、鶴岡市と鹿児島市は1969(昭和44)年に兄弟都市の盟約を締結。鶴岡二中と武中は75年に兄弟校の盟約を結び、相互に訪問団を派遣するなど交流を続け、来年の締結50周年の節目では鶴岡二中側が武中を訪れる予定。寄贈式で渡部図書委員長は「武中との交流を通して互いの伝統や文化を学ぶことは、とても有意義なことだと思う。西郷さんと菅さんの徳の交わりの思いを大切にして、これからも交流を深めていきたい」と、松尾さんへ生徒代表のお礼を述べた。

全校生徒の前で生徒代表の渡部さんに本を寄贈する松尾さん(左)=10日、鶴岡二中
全校生徒の前で生徒代表の渡部さんに本を寄贈する松尾さん(左)=10日、鶴岡二中

松尾さんが寄贈した蔵書の一部。生徒たちがラベリングとリスト作成を行った
松尾さんが寄贈した蔵書の一部。生徒たちがラベリングとリスト作成を行った


2024年(令和6年) 6月16日(日)付紙面より

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海をきれいに 漂着ごみ調査 浜中小 酒田海保

 海上保安庁による「海洋環境保全推進月間」(6月1―30日)に合わせ、酒田市の浜中小学校(是谷あゆみ校長)の4年生13人らが13日、学校近くの浜中海岸で、砂浜に漂着したごみの量や種類を調査し、海洋ごみ問題などについて学んだ。

 酒田海上保安部(相川武司部長)が海洋環境思想の普及などを目的に2001年から毎年、同校と共に実施している調査。同校は第2管区海上保安部から「海上保安協力校」の指定を受けている。

 この日は4年生と教職員と共に、酒田海保、県庄内総合支庁環境衛生課、市環境衛生課の職員、環境省鳥海南麓自然保護官、民間の海上保安協力員計28人が参加。砂浜に約50メートル四方の区画を作り、児童たちは酒田海保のお兄さんらと協力しながら、区画内のごみを拾い種類や量などのデータを専用の用紙に記録した。

 参加児童の一人、久保美月さん(9)は「プラスチックが多く落ちていた。拾うのは大変だったけど、海がきれいになるならもっと頑張りたい」と話した。

 約30分の作業で計107・5キロのごみを収集。特にプラスチック片、袋、漁具類のごみが多かったという。その後、鳥海南麓自然保護官事務所の飯田映美保護官による、海洋ごみ問題やごみを減らすため大切な「3R」(リデュース、リユース、リサイクル)に関する講話があり、児童たちは熱心に聴き入っていた。

 酒田海保の近藤雅史次長は「陸と海の関係、陸での行動が海をきれいにすることにつながることを子どもたちに理解してもらえたら」と話した。

酒田海保のお兄さんたちと一緒に漂着ごみを調査する浜中小の児童たち
酒田海保のお兄さんたちと一緒に漂着ごみを調査する浜中小の児童たち



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