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荘内日報ニュース


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2024年(令和6年) 6月21日(金)付紙面より

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不妊治療施設7月から改修工事 日本海ヘルスケアネット 日本海総合病院7階に25年度開設へ

 庄内地域の地域医療連携推進法人「日本海ヘルスケアネット」(栗谷義樹代表理事、13団体・法人)の本年度第1回理事会が19日夜、酒田市の日本海総合病院内で開かれ、同病院7階東病棟に新たに設ける不妊治療施設の工事が来月から始まることや酒田地区薬剤師会(佐藤義朗会長)が運営する「カイエイ薬局」(同市千石町二丁目)が、同市内に新築される商業施設に移転する予定であることが報告された。

 構成団体・法人の代表者が出席。2023年度の事業報告が了承された後、各報告が行われた。

 医師・看護師の動線確保、患者の利便性を考慮し同病院7階東病棟に整備する不妊治療施設(広さ約725平方メートル)は来月から工事を始め、25年度からの診療開始を目指す。

 一方、店舗の老朽化や手狭な駐車場、所在地の分かりにくさから移転を検討していたカイエイ薬局は、同市内に新築される商業施設に移転予定。新店のオープンに伴い現在の店舗は廃止するという。酒田地区薬剤師会の佐藤会長は「地域住民の利便性を考え、ヘルスケアネットのアドバイスをもらいながらより良いものをつくっていきたい」と述べた。

 理事会に先立ち行われた社員総会では、役員改選や異動に伴い、理事に酒井朋久酒田地区医師会十全堂会長、地域医療連携推進評議会メンバーに白畑真由美東北公益文科大学准教授をそれぞれ選任した。


2024年(令和6年) 6月21日(金)付紙面より

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甘くておいしい地元産に笑顔 酒田 JA庄内みどり メロン初出荷

 JA庄内みどり(田村久義代表理事組合長)のメロン初出荷式が19日、酒田市のJA庄内みどり浜中選果場で行われ、アンデスメロンやルピアレッドなどを東京都の大田市場に発送した。出荷は8月上旬ごろまで続くという。

 JA庄内みどりによると、生産農家は107人で、作付面積は約38ヘクタール。今年は関東や関西に向け、約20万ケース(5キロケース換算)を出荷、販売額5億円を見込む。品種は主力のアンデスメロンが42%、ルピアレッド22%、クインシーが14%を占める。今シーズンは2月下旬に播種(はしゅ)作業。ハウスで育てた後、4月に定植した。定植後は気温が低かったものの、5月に回復し、生育も順調に推移。6月の高温で糖度も十分なものになったという。初出荷式は地元産メロンPRのため今年初めて行った。

 式典を前にメロンを入れた箱が次々と大型トラックに運び込まれた。初日は1346ケースを発送するという。初出荷式には関係者約70人が出席。神事の後、田村組合長は「生産者、関係者の協力で安全安心のおいしいメロンができた。自信を持って消費者に届けることができる」、菅原広道JA庄内みどりメロン専門部長は「甘くておいしいメロンを全国の人に届けたい」とそれぞれあいさつ。続いて、選果場近くの浜中保育園(進藤裕子園長)の園児25人が元気いっぱいに太鼓演奏などを披露。田村組合長や菅原部長ら関係者6人がメロンを載せた大型トラックを前にテープカットを行った後、関東へ向けて出発した。

 式典後には園児たちにとれたての地元産メロンが振る舞われ、園児たちは笑顔で味わっていた。

地元産メロンを受け取る園児たち
地元産メロンを受け取る園児たち


2024年(令和6年) 6月21日(金)付紙面より

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「源氏物語」読み解き面白さを再発見 “大河の世界”に思いはせる 鶴岡で勉強会「古典そぞろ歩き」

 1000年以上も読み継がれ、世界初の小説として評価が高まっている『源氏物語』を読み解きながら、古典文学の面白さを再発見しようという勉強会「古典そぞろ歩き」が17日、鶴岡市のカフェ「EN/ME(エンメ)」で開かれた。

 元高校教諭で民俗学や古典文学の講師などを務める春山進さんが、自宅を開放して開催している「源氏サロン」が15周年を迎えたことや、現在放送中の大河ドラマのヒロインが紫式部であることから企画。ドラマと史実の違いも含め、「その愛と死、栄華と罪」について語った。

 春山さんの源氏サロンは年10回の開催。「全54帖あり、150回ほど行ってもまだ終わらない」と『源氏物語』の奥深さを語るとともに、素晴らしさについて「1帖の書き出しで、既に読者に4つの疑問と2つの推測を与えている。中宮との密通や生まれた子が帝になるなど、絶対に知られてはいけない秘密があり、超一流のミステリーとしての面白さもある。愛することで人を死に至らしめることもあり、栄華は同時に罪でもある」と話し、「価値の高い物語であり、ぜひ原文で味わって」と自身が愛用している解説書も紹介。また、「ドラマでの道長の行動はほぼ史実通り。まひろの現代的な感覚がぶつかることで、ストーリーを面白くしている」と語っていた。

 参加者は25人ほどで女性が多く、女学生に戻った気分で受講していた。最後に春山さんの妻で声楽家のゆうさんが「花の色は」などの和歌を歌ったほか、参加者全員が「夏の思い出」などで声を合わせた。

 勉強会は同じ内容で22日(土)にも行われる。会費は2000円。申し込みは春山さん=電0235(25)8262=へ。

春山さんが『源氏物語』の面白さを読み解いた勉強会
春山さんが『源氏物語』の面白さを読み解いた勉強会


2024年(令和6年) 6月21日(金)付紙面より

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写真と文で自然の素晴らしさに迫る 斎藤さん「ブナの声」最終号発刊

 自然写真家の斎藤政広さん(75)=酒田市日吉町二丁目=が、自らの写真と文で自然の素晴らしさに迫る写真集「ブナの声Vol・32 ブナに抱かれし山々」を発刊した。2001年のVol・1発行から足掛け24年。今回が最終号となり、斎藤さんは「この冊子が山や森との語らい、身近な自然との対話のきっかけになってくれたのなら望外の喜び」と話している。

 斎藤さんは横浜市出身で、1984年に酒田に移り住んだ。主として庄内地域の自然をモチーフにした作品を発表し続けており、中でもブナをテーマにした作品には定評がある。主な著書・写真集に「鳥海山花図鑑」(無明舎出版)、「森のいのち」(メディアパブリッシング)などがある。

 斎藤さんは「『ブナの声』はVol・1発行時から32号までと考えていた。季刊で年4回発行し、当初は8年で終える予定だったが、延びに延びた」と笑顔を見せる。最終号では大鳥池、以東岳、障子ケ岳、天狗角力取山と鶴岡市の朝日連峰にスポットを当て、雪解けの水を集める大鳥川、ブナの森が広がる天狗角力取山周辺、雲海に包まれたブナの森といった風景を鮮やかに収めている。

 当初予定の3倍の歳月をかけてようやくたどり着いた最終号。同書あとがきで、斎藤さんは「自然とのふれあいから小さな冊子が生まれました。思い起こせば、たくさんのちいさなテーマが目蓋(まぶた)の後ろに現れてきます」とつづる。A4変形判、16ページ。斎藤政広写真事務所刊。880円(税込み)。本書に関する問い合わせは同事務所=電0234(23)3822=へ。

 25日まで三川町文化交流館「アトク先生の館」で斎藤さんの写真展「ブナの声2024」も開かれている。

「ブナの声」シリーズの最終号。24年の時を経て終刊となった
「ブナの声」シリーズの最終号。24年の時を経て終刊となった

斎藤政広さん
斎藤政広さん



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