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2024年(令和6年) 9月20日(金)付紙面より

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タイムカプセル掘り起こす 市制施行100周年 19日から市役所ロビー展示 旧鶴岡市が40年前に埋設

 旧鶴岡市が市制施行60周年の1984(昭和59)年に、記念事業の一環で、40年後の市制施行100周年を迎える2024年の市民に向け市役所正面玄関前広場に埋設したタイムカプセルが18日、掘り起こされた。当時の斎藤第六市長や新成人代表のメッセージ、市民のまちづくり提言集などを収納したもので、土の中から40年ぶりに現れたタイムカプセルは19日から市役所1階市民ロビーに展示。10月1日の市制施行記念式典で開封セレモニーを行い、その後に収納品を同ロビーで公開展示する。

 タイムカプセルは直径約80センチの球形で特殊強化樹脂製。内容積250リットル、重量約20キロ。正面玄関前広場の西側植え込みの土中に鉄筋コンクリートで囲まれた円筒状の保護壁を造り、納められた。埋設場所には「歴史の証を タイムカプセルに託し 次代を担う人々に これを贈る」「一九八四年の市民から二〇二四年の市民へ」と記した石碑のモニュメントも設置された。

 成長したケヤキの大木の間にあり、よほど注意しないと見過ごしてしまうような場所で、担当課では歴代職員が「2024年開封」を特別に申し送りしてきたという。

 地表下に木の根がはびこり、重機による掘り起こし作業は難航したものの、約40分後に土中からタイムカプセルがつり上げられて姿を現すと、記録画像を撮ったり、作業を見守ったりしていた10人ほどの職員から拍手が湧き起こった。

 外見はほぼ40年前当時のままとみられ、汚れも腐食もなくきれいな状態。二重になっていたカプセルのふたを開け、40年前の行政関係や学校関係の資料なども確認した職員は、「保管状態はどれも良好。40年間埋設されていたとは思えないほど」と驚いた様子で話した。旧市は1924(大正13)年10月、当時の鶴岡町が全国で100番目に市制施行し「鶴岡市」となった。

21世紀の市民に向けたタイムカプセルが埋設場所から40年ぶりに掘り起こされた=18日、市役所正面玄関前広場
21世紀の市民に向けたタイムカプセルが埋設場所から40年ぶりに掘り起こされた=18日、市役所正面玄関前広場


2024年(令和6年) 9月20日(金)付紙面より

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人と関わる力学ぶ 鶴高養生手作り品販売 産直あぐり

 鶴岡市稲生一丁目の県立鶴岡高等養護学校(園部直人校長、生徒46人)の生徒たちが18日、産直あぐり(同市西荒屋)で手作り製品の販売を行った。布製品や食器など授業の中で作ったもので、買い物客が足を止めて「これいいね」「かわいらしくできている」と生徒たちと会話しながら購入した。

 同校では職業科の2、3年生が「被服」「窯業」「クラフト・サービス」「清掃・福祉」の4班に分かれ活動。校内外で清掃やボランティアを行う清掃・福祉班を除く3班はそれぞれ年1回、産直あぐりや市立加茂水族館などで販売活動を実施している。各班手作りの製品販売を通し、働くことの大切さやものづくりの達成感、接客マナーを学ぶとともに、人と関わる力の向上を図ることが狙い。

 今回は被服班の2、3年生7人が参加。引率の教員と共にトートバッグや小物入れ、ポケットティッシュカバーなどの布製品、花瓶や四角皿、タンブラーなどの焼き物を販売した。

 買い物客が足を止め、「これはデニムを使っているの?」「以前も花瓶を買って大事に使っている」などと生徒たちと会話しながら、気に入った品を買い求めていた。接客を担当した3年の北村想(こころ)さん(17)は「少し緊張したけど、自分たちが作ったものを笑顔で買ってもらえるととてもうれしい」と話していた。

買い物客とコミュニケーションを取りながら、手作り品を販売する鶴高養の生徒たち
買い物客とコミュニケーションを取りながら、手作り品を販売する鶴高養の生徒たち


2024年(令和6年) 9月20日(金)付紙面より

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交通事故・飲酒運転・犯罪は“なし” ドライバーに梨配り呼び掛け 産直あぐりで「000作戦」

 梨を食べて事故、犯罪も“なし”―。「交通事故はなし、飲酒運転はなし、犯罪はなし」を呼び掛ける「000(なしなしなし)作戦」が18日、鶴岡市西荒屋の産直あぐりで行われた。ドライバーたちに櫛引地域特産の梨を配布しながら、交通ルールの順守や防犯意識啓発を呼び掛けた。

 地域の安全・安心を推進するとともに特産の梨をPRしようと、鶴岡市交通安全推進協議会櫛引支部や市防犯協会櫛引支部、市櫛引地域交通安全母の会などが主体となって約30年前から毎年実施している。

 例年は「秋の交通安全県民運動」(今年は9月21~30日)に合わせて9月末に行っているが、今年は産直から「梨の販売が早めに終わりそう」という情報があったため、1週間ほど早い実施となった。

 この日は各団体から約20人が参加。梨は産直あぐりから約300個を購入した。鶴岡警察署員が国道112号を通る車両を産直の駐車場へ誘導し、各団体の会員たちが「運転に気を付けて」などとドライバーに呼び掛けながら、梨と夜光反射材など啓発用品を手渡した。

 県外ナンバーも多く、思いがけないプレゼントを受け取ったドライバーは、「いいんですか」と驚いた様子。「事故なしで気を付けます」と笑顔を見せていた。

櫛引特産の梨を手渡しながら交通安全や防犯意識の向上を呼び掛けた
櫛引特産の梨を手渡しながら交通安全や防犯意識の向上を呼び掛けた


2024年(令和6年) 9月20日(金)付紙面より

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災害発生時の「マイタイムライン」 経路や距離示した“逃げ地図”づくり 東栄小で出前授業 児童自ら色鉛筆で整理

 大雨などの災害前、災害発生時の行動をあらかじめ決めておく「マイタイムライン」や、白地図と色鉛筆などを使った「逃げ地図」に関する出前授業が17日、鶴岡市川尻の東栄小学校(門崎由紀校長、児童63人)で行われた。3年生たちが自分や家族の命を守る防災行動について、自ら考えながら計画を立てた。

 マイタイムラインは住民一人一人が自ら考える防災行動計画(タイムライン)。「台風が接近している」「川の水が上昇している」などの際、自身が取る防災行動を時系列的に整理し、避難行動の一助とする。また、逃げ地図は正式名称を避難地形時間地図と言い、災害時に高齢者が避難場所まで歩行してたどり着ける経路を距離と時間ごとに色分けし、避難方向を図示した手書きの地図。

 東栄小は今年7月末の大雨で、近くの京田川が氾濫し水田や農道の崩落など被害が出た。これを踏まえ、同校が市に「防災に関する学習を児童に学ばせたい」と相談したところ、野村総合研究所と損保ジャパン庄内支社の協力を得て、マイタイムラインと逃げ地図の出前授業を実施することになった。

 今回は3年生11人が参加。初めに損保ジャパン庄内支社による逃げ地図の授業が行われ、同社社員が避難拠点までかかる時間を分けるため、革ひもで距離を測りA1サイズの白地図に色鉛筆で書き込む方法を児童たちに説明した。革ひもは1本3センチで、高齢者がゆっくり歩いて3分で到達する125メートルを表している。

 児童たちは東栄小を避難拠点に、色鉛筆で距離を色分け。周辺の企業や商店などを書き込んだ付箋を貼り付けながら「ここから学校まで10分ぐらいかかるね」などと話し合った。

 続いて野村総研が担当するマイタイムラインについて学習。「レベル1・数日後に大雨が降りそう」「レベル2・雨が強くなってきた」「レベル3・川の水が増えてきた」など5段階の状況を想定し、時系列ごとに「何ができるか」を相談した。

 児童たちは「事前にペットのご飯や水を確保しておく」「お年寄りや親戚に情報を伝えておく」「川の水が増えてきたら避難マップを見ながら避難する」「車で移動すると流されるかもしれないから、歩いて移動」など、出されたさまざまな意見を付箋に書き込み、タイムラインのシートに貼り付けていた。

 佐藤聖君(8)は「7月の大雨で川から水があふれ、家の田んぼに流れ込んだ。逃げ地図やタイムラインを参考にして、災害が起きた時はしっかり避難できるようにしたい」と話していた。

マイタイムラインづくりで、災害前や発生時の行動について話し合う児童たち
マイタイムラインづくりで、災害前や発生時の行動について話し合う児童たち



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