2018年(平成30年) 3月6日(火)付紙面より
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鶴岡市温海地域の限定販売酒「摩耶山」を楽しむ新酒まつりが3日、同市湯温海のあつみ温泉朝市広場で開かれた。晴天の下、県内外の左党たちでにぎわい、新酒と温海ならではのさかなを楽しんだ。
「摩耶山」は、温海地域の酒販店で組織する「酒徳会」(佐藤満也代表)が2005年から酒田市の東北銘醸に醸造を依頼した日本酒。摩耶山の湧水が流れ込む同地域越沢地区郷清水の棚田で栽培されたはえぬきを使った地域限定販売酒として定着している。
新酒まつりは、あつみ温泉の冬場の閑散期に、摩耶山の新酒販売開始時期に合わせたイベントで観光客を呼び込もうと、まちづくりチームYUKAI(五十嵐公行代表)などが中心となって12年から毎年この時期に行っている。
7回目のこの日は、春の陽気を感じさせる中、会場は多くの来場者でごった返した。駐車場には県外ナンバーの車両も。メーンの摩耶山の飲み放題では搾りたて原酒、濁り酒、本醸造の熱かんなどが振る舞われ、左党たちの長い列ができた。会場ではこのほか地元の飲食店などが出店して、芋煮、特産のべろべろ餅を使ったぜんざいなどを販売した。
地元の友人3人で訪れた同市温海の会社員、須藤春輝さん(20)は「お酒も飲めるようになって初めて来た。飲みやすくておいしい。地元の人しかいないと思っていたら、予想以上のにぎわいでびっくり」と話していた。