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2018年(平成30年) 4月29日(日)付紙面より

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国宝羽黒山五重塔特別拝観始まる 「秘中の秘」内部公開

 鶴岡市の羽黒山中にたたずむ国宝羽黒山五重塔の特別拝観が28日から始まった。明治以降では初の一般公開。初日から大勢の行楽客や参拝者が訪れ、「秘中の秘」とされる内部を拝観していた。山頂の出羽三山神社儀式殿では、第75代覚諄(かくじゅん)別当が山麓修験者に託した羽黒三所大権現の秘仏も同時に初公開されている。

 出羽三山神社(宮野直生宮司)が同神社三神合祭殿再建200年を記念し11月4日(日)までと、来年同時期に行う。

 羽黒山五重塔は高さ29・4メートル、三間五層の素木造り、柿葺(こけらぶ)き屋根。五重塔として東北で唯一の国宝(1966年指定)。

 特別拝観は1階と2階を公開。1階には須弥壇(しゅみだん)に大国主命が祭られている。東西南北に配置されている額は、平安中期の書家・小野道風の筆と伝えられ、解説文や内部構造の写真資料などとともに展示。2階に上ると八角柱の心柱や、くぎを使わず藤のつるで巻き支えている総杉材の建築構造なども見学できる。

 大型連休初日のこの日は、午前中から国内外の大勢の行楽客が訪れにぎわった。五重塔前でおはらいを受けた後、山伏らのガイドで内部へ。郡山市から家族4人で訪れた川名けい子さん(69)は「写真や映像で見ていた東北唯一の国宝五重塔を一度は見たいと思っていた。中に入ることもでき幸せ」、仙台市から同僚3人と訪れた木村修也さん(37)は「心柱を見て感動した。全て木で造った昔の人たちはすごい」と話した。

 五重塔特別拝観料は500円、羽黒三所大権現拝観料は300円、共通券700円。いずれも午前8時半から午後4時半まで。

明治以降では初となる国宝羽黒山五重塔の特別拝観が始まり、初日から大勢の行楽客が訪れた=28日
明治以降では初となる国宝羽黒山五重塔の特別拝観が始まり、初日から大勢の行楽客が訪れた=28日



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