2021年(令和3年) 12月7日(火)付紙面より
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鶴岡市羽黒町の玉川寺で4、5の両日、光の映像「プロジェクションマッピング」が行われた。
冬の誘客を図ろうと県庄内総合支庁地域産業経済課と庄内観光コンベンション協会、玉川寺の3者がタイアップして企画した。同寺の国指定名勝庭園と光の芸術のコントラストを楽しみ、新たな魅力を見つけてもらう。一般に参加を募集したところ、両日(計200人)とも定員の100人に達した。
参加者は抹茶をたしなみながら庭園に映し出されたプロジェクションマッピングを鑑賞。「きれい」と感嘆の声を上げながらスマートフォンで撮影していた。初日のこの日は雪が降りしきる天候となり、プロジェクターで写し出された赤や青、緑、黄色などの色が雪に反射するように幻想的な世界を演出していた。
制作を担当したのは酒田市上安町二丁目の「AddWill」(武田悠社長)。何度か庭園に足を運び約1カ月かけて春の芽吹き、ホタルの乱舞、夜空に打ち上がる花火、もえる紅葉とたき火、りんとした冬の風景など庄内の四季の移ろいを表現したという。
県庄内総合支庁の担当者は「プロジェクションマッピングは初の試み。参加者のアンケートを取りながら今後、新たな観光スポットでも行えないか検討していきたい」と話していた。