2021年(令和3年) 8月21日(土)付紙面より
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今年で3回目となる「庄農うどん大作戦!」が来月10日(金)、鶴岡市藤島地域でスタートする。庄内農業高校(加藤千恵校長)の「うどん部」(部員19人)が作る「庄農うどん」を同地域の飲食店で提供するもので、今年は昨年より1店舗多い9店舗で、天ざるや肉うどんなど各店のオリジナルメニューを提供する。昨年に続き各店を巡るスタンプラリーも行い、全9店制覇者には景品が贈られる。
庄農うどんは、コンテストに出すお菓子や料理を研究している農業部食品加工班(通称・うどん部)の生徒が実習の一環で製麺し、学校祭などで提供してきた。こしがあり、のどごしも良いと評判だったことから、出羽商工会(本所・鶴岡市大山、上野隆一会長)が注目。同校と、同校地域連携協議会(事務局・市藤島庁舎)との産学官連携で2019年に6店舗で提供を始め、昨年は8店舗に増えた。
今年は10月24日(日)まで約1カ月半にわたり実施する。うどん部員たちが毎週木曜日に製麺し、出羽商工会の販売会社「出羽の四季」を通じて各参加店に販売。各店では、原則として期間中の毎週金・土・日曜に庄農うどんを提供する。収益はうどん部の備品拡充に充てる。
メニューは、天ざるうどん、肉うどん、カレーうどん、カレーつけうどんなど。価格は税込み700円から2200円まで。初参戦する湯の澤温泉地蔵の湯(添川)では「季節の天ざるうどん膳」を、入浴料込み2200円で提供する。
生徒たちはキャリア教育の一環で各店メニューの開発に関わり、職業観を醸成する機会にもなっている。
また、スタンプラリーは、初めて導入した昨年は15人が全8店を制覇し、同校で作った野菜などの景品が贈られた。今年も全9店を制覇した人に景品(食事券を予定)が贈られる。
出羽商工会の担当者は「昨年もほぼ同じ期間で行い、約2000食がはけた。各店が完売状態で、評判が良い。学校側でも『うどん部で食品加工を学びたい』と入学してくる生徒もいて、双方が良い刺激を受けている」という。
参加店は次の通り(いずれも数量限定。提供曜日は各店で異なる。ランチのみ、夜のみ、予約制の店もある)。問い合わせは各店へ。
割烹春月、和み亭おりづる、白藤ドライブイン、日本そばと天ぷら草介、麺屋モクエン、古民家カフェ藤の家、ぽっぽ食堂、味の兵右衛門、湯の澤温泉地蔵の湯