2021年(令和3年) 10月19日(火)付紙面より
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鶴岡市の県立庄内農業高校生徒の職場体験が藤島地域の各飲食店で始まった。生徒が手掛ける名物「庄農うどん」を提供する協力店で接客を体験している。
「庄農うどん」は、のどごしの良さが人気。学校祭やごく限られた地域のイベントで販売されることから「幻のうどん」ともいわれている。
この「庄農うどん」で藤島地域の活性化につなげようと同校農業部食品加工班が鶴岡市や出羽商工会の協力を得て、うどん提供する飲食店を募る活動に取り組んだ。2019年は7店舗、翌年は8店舗、そして今年は9店舗と1店舗ずつだが協力店が増えた。7人からスタートしたうどん作りの食品加工班のメンバーも今年は19人に。今月から協力店で職場体験が始まり、生徒が接客を中心としたコミュニケーション能力を学んでいる。
このうち白藤ドライブインでは、1年生の齋藤沙希子さんと齋藤明日花さんが16日と17日の2日間、いずれも午前11時から午後1時まで配膳や接客、後片付けをこなした。沙希子さんは「やっぱり庄農うどんの注文が入るとうれしい。お客さんへの対応の仕方も勉強になった。庄農うどんがおいしいと広まって、他の地域からどんどんお客さんに来てもらえるよう頑張りたい」と話していた。
職場体験は23日と24日も行われる。
各協力店での「庄農うどん」の提供は24日まで。ざるうどんや肉うどん、カレーうどんなど、各店が庄農うどんをベースにしたオリジナルメニューを提供している。
9店舗は次の通り。
▽割烹春月▽和み亭おりづる▽白藤ドライブイン▽日本そばと天ぷら草介▽麺屋モクエン▽古民家カフェ藤の家▽ぽっぽの湯▽味の兵右衛門▽湯の澤温泉地蔵の湯