2016年(平成28年) 8月14日(日)付紙面より
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庄内町の夏を彩る「夏宵まつり」が12日、余目地区の目抜き通りで繰り広げられた。威勢の良い「飛龍囃子(ばやし)」に合わせ、参加団体の踊り手たちが躍動感のある踊りを披露し、沿道の見物客を魅了した。
旧余目町観光協会が2002年から毎年8月12日に開催している夏の恒例イベントで、現在は庄内町観光協会が主催している。同町深川地区に伝わる「金沼飛龍伝説」をモチーフに、地元の太鼓グループ・飛龍太鼓が中心となって創作した囃子に合わせ、参加団体がそれぞれ独創的な振り付けで踊りを披露する。
15回目の今回は、町内を中心に踊り団体や職場チーム、小学生や高校生など13団体約360人が参加。オープニングでは庄内町出身の演歌歌手・天音里望さんが登場し、デビュー曲「飛島育ち」や新曲「つわぶき」などを披露した。
日没が迫るころ、まつりのシンボル・飛龍(全長約25メートル、高さ4メートル)の山車が登場。爆竹のごう音や煙とともに男衆に引かれて茶屋町方面から駅前通りへ駆け抜けると、沿道の見物客から大歓声が上がっていた。同町廻舘の佐藤碧久斗(りくと)君(7)=余目四小2年=は「初めて見に来た。飛龍はとても大きくて格好良かった」と興奮したように話していた。
約400メートル区間を通行止めにして行われた踊りパフォーマンスでは、各団体がそろいの衣装に身を包み、趣向を凝らした踊りを披露すると、浴衣姿の家族連れなどが声援と拍手を送っていた。