2018年(平成30年) 6月21日(木)付紙面より
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鶴岡市の斎小学校(本間篤校長、児童119人)の4年生23人が20日、同市を流れる赤川にアユ約5000匹を放流した。
同市は環境学習の一環として、赤川流域や海岸域の小学校を対象にアユやサクラマス、サケ、イワナ、クロダイ、フグの放流事業を実施。この日は赤川鮭漁業生産組合(山田鉄哉組合長理事)が中間育成した体長12、13センチの成魚を用意した。
放流を予定していた同校近くの河川敷が水量不足のため、下流の三川橋下で実施。初めに山田組合長理事が児童たちに、海へ下り再び川へ遡上(そじょう)する一年魚のアユの生態について説明するとともに、「きれいな川にすむ」「口が大きく裂けている」「縄張り意識が強い習性を利用した友釣りで釣られる」などと紹介した。
児童たちはアユをバケツに入れて川岸まで運ぶと、「元気で大きくなってね」と声を掛けながら清流にそっと放した。三浦緋桜(ひろ)君(8)は「赤川にいっぱい戻ってきてほしい。おいしいと教えてもらったので食べてみたい」と話した。