2017年(平成29年) 10月13日(金)付紙面より
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三川町役場で11日、中学生と町議会議員の議場懇談会が行われ、三川中学校の生徒たちがより良い町づくりに向けて意見を発表した。
町議会や議員の活動を理解して町づくりに関心を持ってもらい、次代の町のリーダーを育成するとともに、中学生の意見を議会活動に生かそうと町議会が2011年度から毎年この時期に開催している。
この日は同校生徒会から3年生14人が出席。議会の活動紹介に続いて懇談が行われた。生徒たちは「インスタ映えする田んぼアートやフラワーアートを作って観光客を増やす」とSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を活用した町のPRや、「危ない空き家が多いので対策を」「公園のフェンスを直してほしい」「バスの本数を増やして高齢者にも住みよい町にして」などと意見を発表。それに対して議員が「新しいツールも検討する」「鋭意努力中です」などと回答した。
小林茂吉議長は「夢ある安全で誇れる町を目指して皆さんの意見を生かしていく」とあいさつ。佐藤咲羽生徒会長(14)は「多くのニーズに合った政策を考えるためにはさまざまな立場からの意見交換が大切だと分かった」と感想を述べた。
2017年(平成29年) 10月13日(金)付紙面より
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酒田警察署(増川高広署長)管内の中学・高校の美術部員たちが作成した絵画が酒田市のJR酒田駅地下道の壁面を彩り11日夕、開所式が行われた。地下道は明るく華やいだ雰囲気となり、「うまいごと」と話しながら行き来する歩行者の姿が見られた。
2003年に同地下道で発生した恐喝未遂事件を契機に、市と同署が翌年から、駅周辺の環境浄化などを目的に「地下道アートギャラリー」と称し、全国一斉に展開中の「全国地域安全運動」(20日まで)の一環として企画。絵画は毎年、更新している。
14回目を迎えた今年は酒田、遊佐両市町の中学・高校の美術部員らが自由なテーマで作成。作品はいずれも縦90センチ、横180センチの大きさ。地下道通路の中央部左右の壁面に計14点(中学8点、高校6点)を飾っている。
JR酒田駅会議室で行われた開所式には、絵画制作の生徒たちと共に、青少年健全育成団体の役員らが参加。同市の桐澤聡市民部長が「暗い地下道の中で皆さんの絵画を見ると、ほっとする。これからもそれぞれの学校の伝統として継続して」、増川署長が「限られた時間の中で素晴らしい作品を制作してもらい、感謝。引き続き安全・安心な地域づくりに協力を」とそれぞれあいさつ、地下道前に移動して生徒代表らと共にテープカットした。
鳥海山や丸池、山居倉庫、酒田灯台、傘福といった酒田、遊佐を代表するものを題材に描いた作品が多く並んだ他、中には酒田ラーメンも。地下道に明るい雰囲気を醸し出している。同署によると、来年秋まで飾るという。