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2018年(平成30年) 11月10日(土)付け紙面より

イタリア建築家ら 伝統的な生活文化「素材」学ぶ

 イタリアの建築家ら7人が8日、鶴岡市青龍寺地区を訪れ、庄内地域の農村に残る母屋と土蔵、稲倉の伝統的な屋敷構えなどを視察した。

 イタリアと日本に拠点を置く食文化教育の総合企画会社「GEN」(齋藤由佳子代表)が企画したプログラムの一環で、食や建築など日本の伝統的な生活文化に関する幅広い「素材」を学ぶもの。今月1―9日の日程で来日し、岩手県遠野市や天童市、金山町などを回り、6日に庄内に入った。

 庄内では鶴岡市の出羽三山神社や玉川寺庭園、温海地域のスギ林伐採後の焼き畑による温海カブ栽培、関川地区のしな織、酒田市の山居倉庫などを視察。生活に関わる自然由来の多様な素材について視察した。

 視察最終日となった8日は、東北公益文科大の温井亨教授が案内役を務め、金峯山の登山口となっている青龍寺地区を訪れた。温井教授は古来の修験の山であることや、里山や水田を基盤にした農村地帯であることを説明し、生業(なりわい)がつくり出している暮らし全体の景観が同市の都市景観賞まちなみ部門を受賞していることなどを説明。一行の建築家らは地区内に残る土蔵を巡り、写真に収めて土蔵の機能について盛んに質問していた。

 イタリアのミラノで日本建築を紹介している建築家のセルジオ・サバディーニさん(49)は羽黒山の杉並木の神秘性に強い印象を持ち、自然を取り入れた庭と家屋との調和性に自然との共生を感じたと話し、「鶴岡は荘銀タクト鶴岡やスイデンテラス、キッズドームソライなど新しいものと伝統的なものがあり、とても面白くて魅力的。土蔵など古いものをリノベーション(改修)し、そのままの自然素材で再利用する取り組みを進め、伝統的な建築を守り残すことが大切だ」と視察の感想を語った。

農村に残る伝統的な土蔵を視察するイタリアの建築家ら=8日、鶴岡市青龍寺
農村に残る伝統的な土蔵を視察するイタリアの建築家ら=8日、鶴岡市青龍寺


2018年(平成30年) 11月10日(土)付け紙面より

モノクロで一瞬切り取る 県内初、森山大道さん写真展

 日本を代表する写真家の一人である森山大道さん(80)の作品を紹介する「森山大道写真展 酒田2018」が、酒田市の出羽遊心館で開かれ、モノクロの迫力ある作品が訪れた人に写真の魅力を伝えている。

 森山さんは、代表作「三沢の犬」をはじめ、「アレ、ブレ、ボケ」といわれる独特の表現で街の情景を捉えたモノクロ写真で、欧米を中心に世界で高く評価されている。

 今回は、酒田市出身で森山さんに師事したことがある東京都中野区在住の写真家・渋谷典子さん(65)と、同市みずほ一丁目のアマチュア写真家、茂木玲子さん(64)の2人が中心になり、森山作品の魅力を伝えたいと企画。代表作の「遠野物語」(1976年)、「光と影」(82年)、「遠野2014」(2014年)、月刊誌「アサヒカメラ」の特集で酒田の街を撮った「酒田行」(1981年)の各シリーズの計81点を展示した。森山さんの本格的な写真展は県内初という。

 作品は全てモノクロで、子ネコを抱く少年や縁側にたたずむ老女、枯れたヒマワリ、泥だらけのブーツなど、どこにでもありそうな日常の一こまを切り取ったもの。しかし、例えば道に長い影が伸びた山里の風景は、傾いた日差しの強さや草の香りを含んだ風の冷たさまで感じられるような、臨場感あふれるもの。

 渋谷さんは「森山さんは『(被写体を)凝視しない』と言っている。一瞬一瞬をそのまま切り取るリアリズム。空間の広がりや、森山さんの精神の中に入り込んでいく感覚がある」と、森山作品の魅力を説明。茂木さんは「モノクロ写真は、若い人には新鮮に、年配者には懐かしく見えるようで、来場者の中には『カラーを超えた』と言う人もいる。多くの人に見てほしい」と話した。

 展示は18日まで。時間は午前10時から午後6時(入館は5時半)まで。月曜は休館。入場料は一般500円、高校生以下は無料。11日午後2時からは渋谷さんがトークを行う。12日以降は午後2時から、森山さんが今展示会に寄せたインタビュー映像も流す。

酒田市の出羽遊心館で始まった森山大道さんの作品展
酒田市の出羽遊心館で始まった森山大道さんの作品展



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