2019年(令和1年) 12月3日(火)付紙面より
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遊佐町内で生産される農水産加工品などを一堂に集めた試食販売会「フードフェスタ2019」が1日、同町のパレス舞鶴で行われ、団体・企業による出展のほか、「幻の鮭」と称されるメジカの握りずし、スタートから4年余が経過した同町産「養殖アワビ」などの振る舞いもあり、大勢の町民らでにぎわった。
町や町商工会、JA庄内みどりなど30余の団体・機関で組織する遊佐ブランド推進協議会(会長・時田博機町長)が町の特産品を広くPRするとともに、生産者と庄内の食品産業関係者とのマッチングを図ろうと、2011年から毎年この時期、「遊佐町産農水産加工品試食販売会」として開催している。
この日は午前11時の開会を前に、会場のパレス舞鶴は大にぎわい。金俣そば生産組合、さけます増殖資源加工センター、NPO法人「食の玉手箱」、竹本産業といった町内の団体・企業とともに、町内でサクラマス養殖研究を展開している水産加工大手「マルハニチロ」(東京都)、酒田調理師専門学校(酒田市)などが計22のブースを設置。開会行事に続き試食販売がスタートし、訪れた町民らはお目当てのブースを回って出品者の話を聞きながら試食。素材の味を生かした料理、加工でさらにうま味を増した食品を堪能した。
中でも、牛渡川や滝淵川など月光川水系から放流された稚魚が成長し北海道のオホーツク海で漁獲されるサケのうち、たっぷりと脂の乗った「メジカ」と呼ばれる高級魚の試食コーナーでは、長い行列ができる盛況ぶり。口に運んでは「とろけるよう」「脂がすごい」と話していた。
時田町長は「このような機会を通し、元気な遊佐の食を広く発信していきたい」と話した。一方、会場には県交通政策課による「奥羽・羽越新幹線の早期実現に向けた県民運動推進キャラバン」のブースが設けられ、パネル展示、啓発グッズ配布、実現に向けたメッセージ募集などで町民の理解促進・機運醸成を図った。
2019年(令和1年) 12月3日(火)付紙面より
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第13回あなたが選ぶ日本一おいしい米コンテスト(庄内町など実行委員会主催、荘内日報社等後援)が11月30日、庄内町のJA庄内たがわ新余目支所2階ホールで行われた。3部門に全国から59品種464点の出品があった中での決勝大会。全国的に大規模流通している品種で競われる「メジャー部門」で地元・庄内町の日下部崇喜(たかき)さん(47)=槇島=の「つや姫」が、庄内町として初、県勢としては2年ぶりの優勝(最優秀金賞)を果たした。
日下部さんは「つや姫デビュー10年目に選ばれてうれしい。7年以上出品して、念願の全国一になれた。諦めないで良かった。地元の先輩方でも、この賞を目指して頑張ってきた人が多い。こんな若輩者がなっていいんでしょうか」と感激の涙。
「JAあまるめブランド米振興会」として総力を結集してのもので、日下部さんは計1250アール中513アールで「つや姫」を育て、その中でセレクトしたものを今回出品した。
決勝審査員は特別・一般合わせて13人。「外観・香り・味・粘り・硬さ」の5項目合計得点で“覆面審査”が行われた。これまでの12回でも県勢は3回しか全国優勝できなかった真剣勝負として県内外でも知られてきた大会だけに、うれしさひとしおの様子だった。
流通は少ないがおいしさを追求した「プレミアム部門」は岐阜県・曽我康弘さん「いのちの壱」が優勝した。高校生部門は熊本県立阿蘇中央高の「ミルキークイーン」が優勝した。
優秀金賞は次の通り。
▽メジャー部門=高梨是男(庄内町・つや姫)阿部正雄(同・同)山本克幸(北海道・ゆめぴりか)佐藤弘行(宮城県・つや姫)林完二(静岡県・コシヒカリ)
▽プレミアム部門=中山北斗(熊本県・ぴかまる)河村秀樹(岐阜県・いちの壱)山崎仁史(同・同)井上敬人(同・同)安江政和(同・ミルキークイーン)
▽高校生部門=矢板(栃木県・ミルキークイーン)伊佐農林(鹿児島県・ヒノヒカリ)七尾東雲(石川県・ひゃくまん穀)大村城南(長崎県・なつほのか)岐阜農林(岐阜県・ミルキークイーン)