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2021年(令和3年) 10月26日(火)付紙面より

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松ケ岡開墾150年を記念 ジャズナンバー響く サックス・松本さん、ベース・若林さんライブ

 鶴岡市羽黒町の松ケ岡開墾場で23日、開墾150年を記念した「松ケ岡音楽祭」が開かれ、ともに2017年に同市に移住したジャズトッププレーヤーの松本健一さん(サックス)、若林美佐さん(ベース)の2人が、築約150年の5番蚕室内で「ミスティー」「枯れ葉」などのライブ演奏を繰り広げた。

 鶴岡「サムライゆかりのシルク」推進協議会(事務局・鶴岡市政策企画課)が主催した。1874(明治7)年から77年にかけて建てられた蚕室10棟のうち5棟が現存し、日本近代化の原風景を残す松ケ岡の魅力を発信する狙い。今月16日の邦楽ライブとの2回シリーズで、この日は地元のジャズファンら約50人が参加した。

 1930年代に作られたミュージカルナンバー「アローン・トゥギャザー」で幕開け。「黒いオルフェ」「ミスティー」などスタンダードを中心に約10曲を披露した。途中、松本さんが尺八で「テネシーワルツ」、若林さんが「松ケ岡の開墾当時には既に楽譜があった」としてアイルランド民謡「ダニーボーイ」などをそれぞれソロ演奏。築約150年の床から伝わるアコースティックベースの弦の振動、黒光りする天井に反響するテナーサックスの音が一体となり、参加者は心地よさそうに体を揺らし、聴いていた。

 松ケ岡開墾は1872(明治5年)に始まった。戊辰戦争で敗れ「賊軍」とされた旧庄内藩士約3000人が殖産興業による報国で汚名をそそごうと刀を鍬に代え、約2カ月で106ヘクタールを開墾。その後の鶴岡の絹産業の礎となった。開墾場は1989年に国史跡に指定され、2017年に一連のストーリー「サムライゆかりのシルク?日本近代化の原風景に出会うまち鶴岡?」は文化庁の日本遺産に認定されている。

松ケ岡の5番蚕室でジャズライブを行う松本さん(左)と若林さん
松ケ岡の5番蚕室でジャズライブを行う松本さん(左)と若林さん


2021年(令和3年) 10月26日(火)付紙面より

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東栄小児童の詩や文集から 「東栄の四季」誕生 柿崎さん作曲学校祭で披露

 鶴岡市川尻の東栄小学校(粕谷温子校長、児童63人)で全校児童が合唱する新しい歌が誕生した。子どもたちの詩や文集の中から引用して歌詞を作り、鶴岡市合唱連盟理事長の柿崎泰裕(やすひろ)さん(同市日吉町)が作曲した。東栄地区の風景や生活が盛り込まれた楽曲で、子どもたちは「いろんな場で歌いたい」と喜んでいる。

 タイトルは「東栄の四季」。春、夏、秋、冬と4番まであり、それぞれの曲が独立したものとなっている。歌詞と曲は、緑のじゅうたんのように田んぼが広がる春、にぎやかな夏祭りの様子、涼しい風がそよぐ秋、風雪が厳しい冬を表現した。

 1996年に当時の教諭が、子どもたちが作った詩や文集から東栄地区の風土が伝わるフレーズをピックアップ。児童が群読してきた。一昨年に同校の遠田良弘前校長(現・鶴岡四中校長)が「曲を付けてほしい」と柿崎さんに依頼した。

 「東栄の四季」は昨年に完成したが、コロナ禍で発表を見合わせていた。23日に同校体育館で行われた学校祭で父兄を招待。1年生から6年生がステージ前に集まり、ピアノの伴奏に合わせて元気な歌声を披露した。

 上林希空(のあ)さん(5年)は「特に厳しさと、しなやかさが感じられる冬の場面が好き。卒業式や入学式などいろんな時に歌いたい」と話していた。

 作曲した柿崎さんは「春は躍動感が感じられるように、冬は寒さに耐えながら春を待つ喜びをイメージした。子どもたちの元気な歌声で曲に命を吹き込んでもらい、うれしく思う」とメッセージを寄せた。

 「東栄の四季」は今後、同校のさまざまな行事で合唱することにしている。

「東栄の四季」を初披露する子どもたち
「東栄の四季」を初披露する子どもたち



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