2022年(令和4年) 7月1日(金)付紙面より
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「マイナンバーカード」を健康保険証として登録した人などが、キャッシュレス決済の買い物などで使える1万5000円分のポイント付与を受けられる「マイナポイント第2弾」の申し込み受け付けが30日、全国で始まった。鶴岡市役所でもこの日午前中から手続きを行う市民の姿があった。
第2弾では、カードに健康保険証の機能を登録することや、公的給付金受け取り口座を登録することで、それぞれ7500円分のポイントが付与される。事業主体の総務省は、6月27日現在で45%ほどとなっているカード取得率を向上させ、2022年度末までの「ほぼ全国民が取得」の目標に弾みをつける。
ポイントを受け取るためには、マイナポイントを申請する専用サイトやスマートフォン向けアプリ「マイナポイントアプリ」での手続きが必要。カード情報を読み取らせ、カード取得時に設定した4桁の暗証番号を入力。クレジットカードや電子マネーなど30日時点で約80種類ある決済サービス事業者から、一つ選ぶとポイントが付与される。こうした一連の手続きは各市町村の窓口でもできる。
ポイント付与の申し込みは来年2月末までだが、カードの取得は今年9月末までに済ませることが必要。カードの新規取得者への最大5000円分の付与は、今年1月から先行実施されている。
第2弾のポイント付与初日となった30日、鶴岡市役所1階の窓口には、手続きに訪れる市民が相次いだ。全国的に手続きが集中し、終了まで時間がかかるケースもあった。同市は付与されたポイントが、どの決済サービスで利用できるかを知ってもらうための専用の端末を、窓口に新たに設置した。市の担当者は「事前の問い合わせが多く、市民の関心は高い。40%ほどとなっている市の取得率アップにつなげたい」と話した。
2022年(令和4年) 7月1日(金)付紙面より
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6月12日に山形市で行われた第45回全日本おかあさんコーラス東北支部大会で、酒田市の女声合唱団「コールShion」(加藤千鶴代表、団員30人)が総合1位に輝き、6年ぶりとなる全国大会(今年8月)の切符を手にした。加藤代表は「来年の創立20周年に向けて弾みがつく出場。全国大会では歌うことができる喜びを表現したい」と話した。
同合唱団は県立酒田西高合唱部OGが中心となり1980年、女声合唱団「紫苑」として結成。結婚や子育てなどで活動を中断した後、2003年に現名称に改め再出発した。顧問として長く同部を率いた元教諭の池田久美さん(同市)の指導で20―80代の団員が月2回の練習を重ね毎年、6月下旬の「酒田飽海地区合唱フェスティバル」、11月3日に行われる「酒田市民音楽祭」でその華やかな歌声を披露している。
今年で45回目を迎える全日本おかあさんコーラス全国大会は全日本合唱連盟と朝日新聞社の主催。東北予選に当たる今年の東北支部大会は6月12日に山形市の山形テルサホールで行われ、6県から集まった計31団体がエントリー。Shionは三善晃さん作曲の「小鳥の旅」「麦藁帽子」の2曲を披露し、審査員から「詩を大切に、明瞭に、丁寧に曲の心の動きまで表現している」「聴衆にストレスを与えない親切な演奏」「質の高い正統派合唱団」など高い評価を受けて第38回大会以来、6年ぶり2回目の全国大会出場を決めた。
この2年間は先行きが見通せない新型コロナウイルス感染症との戦いが続いた。加藤代表は「文化芸術全体が大変だったが、(声を出して表現する)合唱はことさらシビア。練習もできない状況が続いた」と話した上で、「団員相互にコミュニケーションを積極的に取り、気持ちを一つにすることに努めた。他の団体も同じと思うが、これまでずっと我慢してきたものが出た予選会だった」と。全国大会に関しては「歌うことの喜びを一番感じることができる大会。全国の合唱仲間から元気を頂き、来年の結成20周年につなげたい」と抱負を述べた。
全国大会は8月27(土)、28(日)の両日、都内の昭和女子大学人見記念講堂で行われる。Shionは東北支部大会で披露した2曲を発表する。