2025年(令和7年) 3月8日(土)付紙面より
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鶴岡市立あつみ小学校(里見研校長、児童115人)の4年生が7日、温海地域を流れる庄内小国川へサケの稚魚約1万匹を放流した。雪解け水で満ちた川へ消えていく稚魚へ子どもたちは「大きくなって帰ってきてね」と声を掛けた。
サケ生産活動学習は、森と川、海のつながりを学ぶ同校の「天魄山森林自然教室」の一環で4年生が対象。サケの人工ふ化を行っている庄内小国川漁業生産組合(五十嵐洋司組合長、組合員16人)を講師に毎年、採卵や餌やり、稚魚の放流などを体験している。
昨年11月下旬に子どもたちが採卵し、ふ化した稚魚は同組合が育て体長約7センチ、重さ約2グラムほどまで成長。この日、4年生17人が放流に参加し、組合員から稚魚が入ったバケツを受け取ると川へ放流した。庄司結愛さん(10)は「大きくなって元気にここへ帰ってきてほしい」と川の流れに消えていく稚魚を見送っていた。
その後、市温海庁舎職員が「今日放流した1万匹のうち、この川へ帰ってくるのは100匹程度。皆さんが中学生になる頃、大きく成長した姿が見られる」と説明した。