2016年(平成28年) 12月22日(木)付紙面より
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「冬至」の21日、鶴岡市長沼の「長沼温泉ぽっぽの湯」(板垣豊樹支配人)で恒例のゆず湯のサービスが行われた。ユズの爽やかな香りが湯船に立ち込め、入浴者がリラックスしながら体を温めた。
冬至は二十四節気の一つで、この日は北半球で最も日が短いとされる。冬至にゆず湯に入るのは「『冬至』と『湯治』を掛けている」「ゆず湯に入って融通が利くよう願いを込める」「風邪予防の一つ」など諸説ある。
「ぽっぽの湯」は2000年の開設当初から毎年、冬至にゆず湯のサービスを行っている。今年は約150個のユズを準備し、スタッフが早朝から男女の湯船へ十数個のユズを入れた。お湯でふやけた実が崩れ、香りが弱まると新しいものに入れ替えている。
午前中から入浴に訪れた人たちが湯船に漂うユズを眺め、香りに目を細めながらゆっくりと湯に漬かっていた。酒田市から足を運んだ60代男性は「冬至にゆず湯は最高。翌朝まで服にユズの爽やかな香りが残る」と笑顔で話していた。また、板垣支配人は「ユズの香りを楽しみ、何かと忙しい年の瀬を風邪をひかず乗り切ってもらえれば」と話していた。 ぽっぽの湯ではクリスマスイブの24日午前11時と午後3時、同5時の3回にわたり小学生以下を対象にしたプレゼント企画も実施する予定。