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2024年(令和6年) 4月26日(金)付紙面より

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努力や挑戦することの大切さ 余目中の「感動講話」 OBの齋藤さん箱根駅伝総合優勝語る

 庄内町の余目中学校(佐藤義徳校長、生徒374人)で22日、地域で活躍する人から話を聞く「感動講話」が行われた。箱根駅伝でアンカーを走り総合優勝を経験、現在鶴岡市陸上競技協会に所属し県女子駅伝競走大会鶴岡田川チームの監督を担っている同校OBの齋藤貴志さん(33)=同町家根合、JAあまるめ勤務=が講演。生徒たちに努力や挑戦することの大切さを伝えた。

 人生の先輩がこれまでの経験で感じたことや考えたことを聞き、将来の指針を決める参考にしてもらおうと同校が随時企画している。この日は全校生徒と共に保護者も訪れ、計約400人が聴講した。

 齋藤さんは2004年3月に同校を卒業、仙台市の仙台育英学園高校を経て東洋大学に進学し、2012年に開かれた第88回箱根駅伝で最終10区を走り、総合優勝に貢献した。卒業後、同町に戻り就職した後も県縦断駅伝などに出場し活躍。現在は引退し同校陸上部の地域指導者として後輩の指導に力を入れている。

 齋藤さんは箱根駅伝について「大学4年間で箱根を走ったのは3年生の一度だけ。3年に上がる春休みに東日本大震災があり、『東北のために箱根を頑張ろう』と、最も陸上に人生をささげて練習に取り組んだ」と。結果、16人のエントリー選手に選ばれ、「選ばれなかった先輩の思いなどが頭をよぎり、あれほどぶざまな走りはできないと思った駅伝は初めてだった」と続けた。

 そして「人生は理不尽なことがたくさんある。大変な挑戦をして地獄を見るかもしれないし、くじけるかもしれない。でもその先の達成感や得た成長は努力した者にしか得られない。人生の岐路に立った時、ぜひチャレンジする道を選択してほしい」と生徒たちに呼び掛けた。

 生徒を代表し、3年の佐藤琉菜(るな)さん(14)は「自分も駅伝部女子の部長として多くの不安があるが、コーチの話を聞き、東洋大学の『その1秒をけずりだせ』のスローガンのように全力で走り抜きたいと思った」とお礼を述べた。

余目中生に自身の経験を語る齋藤さん
余目中生に自身の経験を語る齋藤さん



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