2016年(平成28年) 2月9日(火)付紙面より
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酒田市の鳥海やわたインタープリター協会(中村実会長)が主催した「滝の里冬満喫体験」が7日、同市升田地区で行われた。メーンの玉簾の滝散策では、一部が「氷瀑」となった迫力ある姿に市民らが見入っていた。
同協会は2000年、旧八幡町が主体となり設立したボランティアガイド組織。行楽客に鳳来山、玉簾の滝など八幡地域の自然環境を紹介している。「氷瀑」となった玉簾の滝まで散策する「―冬満喫体験」は10年ほど前から毎年、2月上旬に行っている恒例イベント。
この日は市民20人が参加。バスで升田地区の産直「ららら」駐車場に到着し、かんじきを履いた後、会員の先導で歩いて玉簾の滝へ向かった。途中、同市と遊佐町、秋田県にかほ、由利本荘両市が推進している「鳥海山・飛島ジオパーク」構想に関し、ガイドが「日向川を境に地質が異なる。玉簾の滝は1600万年前の溶岩が侵食してできた」「60万年前にも鳥海山は噴火した」などと解説、参加者は同構想について理解を深めた。
30分ほどで滝に到着。参加者は一部が凍り付いた滝をバックに記念写真を撮ったほか、周辺を歩くなどして冬の「滝の里」を満喫していた。