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2024年(令和6年) 2月15日(木)付紙面より

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心構えやビジネスマナー学ぶ 新社会人スタートセミナー 就職控えた高校3年生真剣に 鶴岡

 今春に就職を控えた高校3年生から社会人として基礎的な知識を持ってもらう「新社会人スタートセミナー」が13日、鶴岡市のマリカ市民ホールで始まった。16日までの4日間、庄内一円の生徒が参加し、社会人としての心構えやビジネスマナーなどを学ぶ。

 同セミナーは市商工課と庄内地域産業振興センターが主催して2006年から毎年実施しており今回で19回目となる。鶴岡市と周辺地域の高校に通う3年生で、主に鶴岡市内や三川町の地元企業に就職が内定している生徒を対象に、優秀な若い人材が地元に定着して働けるよう社会人のルールやビジネスマナーを身に付けてもらうことが狙い。

 今回は庄内一円の10校から130人余りが参加。4日間で「新社会人の基礎」「コミュニケーション・スキルアップ」「実践的ビジネス・接客マナー」「製造・生産現場の基礎」の4講座から生徒は受講したいものを自由に選択できる。

 初日の13日は新社会人の基礎講座が行われ、午前と午後合わせて約120人が参加。メルサ(宮城県仙台市)専務取締役でキャリアカウンセラーの鈴木奈智子さんが講師を務め、「学生の時と違い、もらった給料で衣食住の全てを自身で賄わなければならない。また、学校では多少の遅刻やサボって休むことが許されたかもしれないが、社会の中では周囲に迷惑が掛かることを忘れないで。社会人としての自覚をしっかりと持とう」と呼び掛けた。

 また、マナーの基本として「身だしなみ、あいさつ、言葉遣い、表情、態度」の5つを挙げ、「マナーは思いやりの心。職場や訪問先でより良い人間関係を築くため、しっかりと身に付けよう」と話し、明るい笑顔や丁寧なお辞儀について解説した。

新社会人となる生徒たちが「丁寧なお辞儀」の仕方を学んだ
新社会人となる生徒たちが「丁寧なお辞儀」の仕方を学んだ


2024年(令和6年) 2月15日(木)付紙面より

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塩クジラや北海道ニシン食材に 加茂水族館・沖海月 「北前御膳」提供

 鶴岡市立加茂水族館・魚匠ダイニング沖海月(須田剛史料理長)は北前航路で加茂港に運ばれた食材をテーマにした「北前御膳」の提供を13日から始めた。

 「北前御膳」は2019年に鶴岡市の加茂が北前船の寄港地(船主集落)として文化庁の「日本遺産」に追加認定されたことを記念し須田料理長(48)が歴史的な背景を料理で伝えようと考えた。今回は鹿児島から運ばれた塩クジラや北海道のニシンを食材の中心にした。内容はクジラ汁、ニシンのかす漬けとぬか漬け、鱧(はも)の天ぷら、ベニズワイガニの茶わん蒸し、酒田名物の「むきそば」、かす漬けにしたフグの卵巣とイカのあえ物など10品。須田料理長は「かつて北前航路で塩クジラが加茂港に荷揚げされた記録が残されている。今年は『保存食』という先人の巧みな知恵をフル活用した内容にした。料理を通して歴史観を感じてもらえればうれしい」と話した。

 北前御膳は「ニホンイサン」の語呂合わせで2130円(税込み)。しばらくの間提供しているが、クジラ汁は3月末まで。4月から春の食材を使った内容となる。問い合わせは沖海月=電0235(64)8356=へ。

今年の「北前御膳」。クジラ汁やニシンのかす漬けなどを添えた=13日
今年の「北前御膳」。クジラ汁やニシンのかす漬けなどを添えた=13日



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