2025年(令和7年) 3月28日(金)付紙面より
ツイート
「で愛・ふれ愛・ささえ愛」をテーマにした第18回ノーマライゼーション親善交流卓球大会が23日、鶴岡市のつるしんアリーナ小真木原(市小真木原総合体育館)で開かれた。障害者と健常者が一緒になって卓球を楽しみ、互いの技術を競い合った。
卓球競技を通して障害者と健常者が触れ合い、相互理解と共生社会を目指そうと、市民有志などで実行委員会(芳賀誠委員長)を組織し、毎年この時期に開催している。鶴岡市、鶴岡卓球協会、県身体障害者卓球協会、鶴岡市身体障害者福祉協会が後援した。
今回は鶴岡市や酒田市、内陸のほか、新潟県や宮城県などから10~70代の男女48人が参加。開会式で芳賀委員長や皆川治市長などのあいさつに続き、佐々木星亜さん(鶴岡高等養護学校)が「日頃から鍛えた心と技を十分に発揮し、正々堂々と戦う」と選手宣誓した。
競技はA、Bの2クラスが設けられ、6人が出場したAクラスは総当たりのリーグ戦が行われた。Bクラスは3人ずつ14ブロックに分かれての予選リーグを経て、各ブロック1、2位による決勝トーナメントと3位による友好トーナメントが繰り広げられた。
各コートでは激しいラリーで競り合う選手たちもおり、強烈なスマッシュが決まると「シャー!」と大きな叫び声も聞こえた。
2025年(令和7年) 3月28日(金)付紙面より
ツイート
庄内浜の冬の味覚「あんこう鍋」を食べ、おいしさの秘密を学ぶイベント「鮟鱇(あんこう)を知り、味わう」が26日、鶴岡市加茂の「渚の交番カモンマーレ」で開かれた。小学生から高齢者まで約20人が参加し、料理人による「あんこうさばき」の実演を見学した。
地域の海を深く知るための海洋教育、多彩な海の遊び体験、地域の魚食文化継承など同施設が取り組む事業の一環として行われ、庄内浜文化伝道師で坂本屋(鶴岡市三瀬)料理長の石塚亮さんが調理を担当した。
調理前に石塚さんは「アンコウの皮膚はヌルヌルしているのが特徴。頭に突起があり、これを揺らして餌と思って近付いてきた小魚を丸のみする」と解説。石塚さんの勧めで実際にアンコウを触った子どもたちは「ひゃー」「ヌルっとした!」と大騒ぎした。
続いて尾やひれなどを切り落とし、腹を裂いて皮を剥がすなど一連の作業を進めながら、石塚さんは「アンコウはほとんどの部分が食べられる。身、皮、水袋、肝、えらなど7種類の部分に分けられ、これらは『あんこうの七つ道具』と呼ばれる」と説明した。
解体したアンコウが鍋で煮られる間、参加者はコンブとマグロ節でとっただしの風味を確かめたほか、オレンジとイチゴ、キウイなどフルーツを巧みに盛り合わせる石塚さんの技術を見学した。
祖母やいとこと一緒に参加した朝暘二小3年の佐藤朝日君(9)は「(石塚さんが)アンコウをさばくのが速くて驚いた。魚の構造をしっかり分かっていてすごいと思った。あんこう鍋は初めて食べるので、どんな味がするか楽しみ」と話していた。
しょうゆ仕立てのあんこう鍋が完成すると全員で試食。締めにはご飯を入れてあんこう雑炊を味わった。