2016年(平成28年) 10月9日(日)付紙面より
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酒田市の駅周辺整備事業で中核となる公共施設「酒田コミュニケーションポート(仮称)」の在り方について、市民の意見を反映させるためのグループトークが7日、酒田光陵高で開かれ、同校の生徒たちが「カフェが欲しい」「Wi―Fiが使えるように」「堅苦しくないおしゃれな施設名に」など高校生ならではの視点からさまざまなアイデアを提言した。
酒田コミュニケーションポートは、図書館などのライブラリーセンターや観光情報センター、広場などで構成するもので、民間事業者が2019年9月ごろまでに建設し、市が27億円で取得する。市は本年度中の基本計画策定に向け、5月に市民各層代表ら11人で整備検討委員会(委員長・矢口明子副市長)を立ち上げたほか、8―9月には高校生アンケート、9―10月には市民ワークショップなどで市民の意見を聞いている。
今回は、特に高校生の利用が多くなるとみられるライブラリーセンターを中心に、生徒たちの意見を直接聞くもの。生徒会役員を中心にした1―3年生25人が5グループに分かれ、東北公益文科大の学生の「おもてなし隊」6人の司会によるワークショップで、どんな図書館なら利用するかアイデアを出し合い、発表した。
生徒たちからは、図書館に直接的に関わるものでは「最新刊を置いて」「気に入った本をネットで購入予約できるシステムを」「Wi―Fiなどインターネット環境を整備して」「施設名や外観をおしゃれに」などの意見が出た。
周辺機能では「学習やイベントに使える映画館を」「動画撮影に使うスタジオ」「おしゃれな文房具店を」など。さらに拡張した機能では交流(友達と話ができるスペース)、飲食(カフェやフードコート)、リラックス(BGM、座敷、マッサージチェア、温泉)、子育て(託児)などをキーワードにしたものなどユニークなアイデアがたくさん出た。市では提言をまとめ、整備検討委員会に報告する。