2017年(平成29年) 3月11日(土)付紙面より
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外国人旅行客に対する接遇などを学ぶワークショップが9日、酒田市の東北公益文科大公益ホールで開かれ、先月23日に結成した「酒田交流おもてなし市民会議」のメンバー、酒田光陵高、酒田西高、公益大の生徒・学生ら計65人が参加。接遇の仕方やコミュニケーションの取り方を実践形式で学んだ。
海外展開に取り組む企業を支援するため日本貿易振興機構(ジェトロ)が推進している「新輸出大国コンソーシアム事業」の一環として、外国人旅行客に対する「おもてなし」について理解を深めてもらおうと、ジェトロ山形と酒田市が企画。最初にジェトロビジネス展開支援部の田中一史さんが「インバウンドビジネスを活(い)かして海外展開へ」と題して基調講演した。
引き続き行われたワークショップでは、国内大手航空会社で国際線客室乗務員を歴任した渡瀬恵津子さんと中野美夏子さんの2人が、外国人旅行客に対する接遇について講義した。
渡瀬さんは「和のおもてなし」「異文化理解」について紹介。異文化理解に関し「文化的タブーを心得てほしい。家での習慣や地方によってタブーは異なることもあるので、まずは先入観を持たず一人一人と丁寧にコミュニケーションを取って」と語った。
また、外国人旅行客に限らず接客マナーの基本原則として「表情」「身だしなみ」を挙げ、「第一印象を良くするためには笑顔が重要。笑顔で話すと、物事ははっきりと伝わる」「身だしなみは相手から清潔に見えることが大切。男女とも髪は短めに整えて」などとアドバイスした。
引き続き中野さんが接客の際に使用する英会話について解説。参加した会議メンバー、生徒・学生たちはジェスチャーを交えながら隣り合った人と積極的に会話を交わしていた。