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2017年(平成29年) 3月18日(土)付紙面より

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公益文科大「社長インターンシップ」 “かばん持ち”で得た体験報告

 東北公益文科大(酒田市、吉村昇学長)の学生が企業経営者の「かばん持ち」を体験する学習プログラム「社長インターンシップ」の成果報告会が16日、大学内で行われた。文部科学省「地(知)の拠点大学による地方創生推進事業」(COC+事業)の一環で初めて参加した山形大農学部(鶴岡市)の学生を含め3人が登壇、学んだこと、気付いたこと、今後の抱負を語った。

 公益大では、学生から▽コミュニケーション能力・発信力▽国際感覚▽想像力・企画力▽リーダーシップ―のスキルアップを図ってもらおうと、2012年に「地域・大学協働人材育成プログラム」を開始した。同年から公益大後援会(会長・上野隆一ウエノ社長)の協力で「社長インターンシップ」、年4学期のクオーター制に移行したことを受け一昨年からは、約2カ月に及ぶ「長期学外インターンシップ」をそれぞれスタートさせた。

 COC+事業は、県内の高等教育機関が「オール山形」の体制で地域に貢献する人材の育成と地方創生事業を推進するもの。山形大を中心に庄内地域からは公益大、鶴岡高専(鶴岡市)が参画している。

 本年度、「社長インターンシップ」を体験した公益大生は7人。この日は県庄内総合支庁で齋藤稔支庁長らに学んだ齋藤高彬さん(2年)、介護事業などを展開するひまわり(鶴岡市稲生一丁目)で伊藤みよ子社長の指導を受けた工藤優真さん(1年)と、丸善食品工業(東京都板橋区)の鶴岡工場(鶴岡市宝田三丁目)で竹本博則社長に付いた山大農学部の吉村真理菜さん(3年)が報告した。

 このうち吉村さんは「人間性、職業観を学ぶために取り組んだ」と述べ、学んだこととして▽人を大切にすることの重要性を知った▽食文化を含め庄内が魅力的な地域であると知った―などを挙げ、「積極性、マナーがまだ未熟だった。反省を踏まえて次のステップに進みたい」と語った。これに対し、竹本社長は「会社を知ってもらう良い機会になった。吉村さんは何事にも臆せず、積極的だったので頼もしかった」と評価した。

 引き続き鎌田剛公益大准教授の司会で、上野社長、神田直弥公益学部長、登壇した学生3人が「インターンシップの在り方」をテーマにパネル討議。上野社長は「学生から自信を付けてもらおうと社長インターンシップを開始して5年が経過した」と述べた上で、「社長は現場作業をしないことが多い。社長と5日間、現場で5日間の計10日間にわたって体験するシステムを構築したい。『社長―』は人間教育の場、現場インターンシップは職業教育の場。社長の思い、現場の思い双方を耳にすることで、ひと味違ってくるはず」と語った。

上野社長(左)と学生たちがインターンシップの在り方に関して意見交換
上野社長(左)と学生たちがインターンシップの在り方に関して意見交換



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