2023年(令和5年) 2月4日(土)付紙面より
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酒田市の新堀小学校(齋藤雄一校長、児童60人)で2日、世代間交流事業が行われ、5、6年生が地区のお年寄りの指導で「俵編み」に挑戦した。
同校では毎年、5、6年生が新堀コミュニティ振興会(高橋壽一会長)の協力で、近くの学校田で田植え、稲刈り、脱穀などを体験。俵編みはその活動の一環として、伝統技術の継承や世代間交流を図ろうと行われている。俵編み体験は、昨年コロナ禍のため中止となり、開催は2年ぶり。
この日の作業は同校体育館で行われ、5、6年生計20人と、地区高齢者健康教室「はつらつ学級」の男性22人が参加。子どもたちはお年寄りから「稲わらを均等な量で」「あまり締め付け過ぎず、同じ感覚で交互に稲わらを重ねて編んで」などと指導を受けながら、木製の俵編み機を使い、4カ所で「編みふ」と呼ばれる縦糸の麻ひもで三つ編みにするなど作業。約1時間半で幅約80センチ、長さ約30センチの俵を約40枚制作した。
5年生の池田蒼翔(あおと)君(11)は「分かりやすく教えてくれたので楽しかった。最初はうまくできなかったけど、慣れてきたらスムーズに編めるようになった」、小條喜瑯さん(79)は「子どもたちと一緒に作業するのは楽しい。なかなか手際もいい」とそれぞれ笑顔を見せていた。制作した俵は来年度開催予定の同校伝統の相撲大会の土俵として使われる。
2023年(令和5年) 2月4日(土)付紙面より
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火遊び鬼を退治 元気に防火豆まき 八幡保育園
節分の日に合わせ、酒田地区広域行政組合消防署八幡分署(山崎尚史分署長)は3日、酒田市の八幡保育園(後藤郁子園長、園児99人)で「防火豆まき」を行った。
幼少期から“火遊び鬼”を退治して防火の心を学んでもらおうと毎年行っている。近年はコロナ禍のため中止されており、開催は3年ぶり。今回で30回目。
この日は全園児が参加。初めに同園職員が「火遊び鬼」や「怒りんぼ鬼」、「泣き虫鬼」など心の中にすむ鬼を豆まきで退治する寸劇を披露した。
その後、園児たちが豆をまく練習をしていると、八幡分署の若手職員2人が扮(ふん)した鬼の面にわらみの姿で金棒やまさかりを手にした赤鬼や青鬼が登場。雄たけびを上げながら迫る鬼たちに、児童たちは「鬼は外、福は内」と元気いっぱいに豆まき。
鬼たちが降参し、園児たちが鬼たちと仲直りした後、山崎分署長が「悪い心の鬼は皆さんが気を許せばいつでも戻ってくる。火遊びをしないなど悪い心が起きないよういつも元気で仲良くしてください」などと講話した。年長の伊藤光乃助君(6)は「悪い心が出てきても今日のようにやっつけたい」と話していた。
無病息災願う 三寶荒神社で節分祭
厄払いの神様が祭られていることで知られる鶴岡市みどり町の三寶荒神社(古木一壽宮司)で3日、「節分祭」が行われた。
この日は午前11時から本殿で古木宮司が祈祷した後、集まった参列者に「鬼は外、福は内」と豪快に豆をまき、無病息災や家内安全、商売繁盛、交通安全を願った。参列者は「今年も気持ちを新たにして立春を迎えたい」と頭上から降り注ぐ豆を拾い集めていた。
参列者一人一人の厄を払った古木宮司は「豆まきが一般的に行われるようになったのは江戸時代に入ってから。慶雲3年に疫病が流行した際、大切な豆を用いて始められたと伝えられる。コロナ禍の収束と多くの人たちの幸せを願いたい」と話していた。
同神社では今年11月9日に本殿の「60周年祭」を予定する。