2023年(令和5年) 2月25日(土)付紙面より
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酒田市の東北公益文科大学(神田直弥学長)と琉球大学国際地域創造学部(沖縄県西原町、吉本靖学部長)の学生が、互いの研究成果を報告し意見交換する、合同研究報告会が20日、公益大学内で行われ、学生たちが交流を深めた。対面での報告会は3年ぶり。
公益大公益学部と琉球大国際地域創造学部は2018年に包括的連携に関する協定を締結。三木潤一公益大教授(公共経済学、財政学)と獺口浩一琉球大教授(経済学)が大学院時代の同期で、共同研究をしたこともあり、合同でゼミを実施するなど、交流を深めてきた。コロナ禍以降はオンラインでの研究報告会を実施して今回、3年ぶりに琉球大学生が公益大を訪れた。
この日の報告会は三木教授、獺口教授のゼミで学ぶ3年生計23人が参加。両ゼミの4―5人で共同研究した内容について報告、討論を行った。
公益大生の研究「地方私立大学の公立化―経営難の是正に関する検討」の討論では、琉球大生から「大学のブランド力を上げるための具体的な施策は」、琉球大生の研究「マクロ計量モデルによる公的年金財政のシミュレーション分析」では公益大生から「シミュレーションの計算根拠は」といった鋭い質問が飛び、お互いの研究を高めるため意見を交わした。
三木教授は「今年は緊張感のある良い報告会ができたと思う。他大学生との顔を合わせた交流は受ける刺激が大きく、とても重要。これを機に学生たちの成長の促進につながれば」と述べた。