2023年(令和5年) 3月1日(水)付紙面より
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酒田市の酒田南高校(齋藤法明校長)グローバル専攻の生徒たちの卒論発表会が25日、同校南千日町キャンパス講堂で行われ、生徒たちがこれまでに取り組んだ学習の成果を披露した。
同校グローバル専攻は「新しい学びのカタチの追求」を目標に2019年に開設。生徒たちは昨春から専攻独自の教科横断型の探究活動「全員セッション」などを通して「歴史」に対して理解を深めてきた。
今回は「学びの自分史」として、3年生10人のうち代表7人が▽プレゼントのリレー▽グローバル専攻で学んだプレゼンの軌跡から▽歴史から学ぶ考えることの大切さ▽歴史から学ぶ「失敗」の見方▽私たちは歴史とどのように付き合っていくべきか▽私は諦めない▽一足先に社会に出る私が得た学び―と題してそれぞれステージ発表した。
このうち、「グローバル専攻で学んだプレゼンの軌跡から」と題して発表した伊藤聖幸さん(18)はドイツの政治家・ビスマルクの「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」を引用し、「自分は大勢の経験を『歴史』と考えた。自分の経験だけで考えても幅は広がらないが、大勢の知識、経験を学べば広い視点や新たな選択肢を持つことができる。自分も大勢の人からアドバイスをもらい自身の変化の材料としてきた」などと意見発表した。
会場には保護者らも参観に訪れ、堂々と発表する生徒たちに大きな拍手を送っていた。