2023年(令和5年) 4月28日(金)付紙面より
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旧庄内藩主酒井家第19代酒井忠順さん(48)=鶴岡市=による、酒井家の歴史とこれからについての講演会「酒井家庄内入部401年 未来に向けて」が22日、酒田市総合文化センターで行われ、参加者たちが酒井家について理解を深めた。
古文書に関わる歴史を研究している古文書同好会、鶴岡・酒田古文書入門教室、シニアの歴史教室などで組織する古文書解読交流会(同市みずほ一丁目、杉原丈夫会長)が主催。古文書同好会の活動が半世紀を超え、あらためて酒井家の歴史について見分を深めようと企画した。
この日は会員を中心に市民ら50人が参加。忠順さんは、庄内入部のきっかけとなった徳川家とのつながり、いわゆる「三方領知替え」の転封阻止運動、致道博物館に収蔵されている国宝の太刀「真光」「信房」などについて解説したほか、今後の展望として酒井家の墓所を公開するために活動していることを紹介。酒井家の正月行事が「家庭画報」2015年1月号に掲載された際のことを振り返り、「酒井家を見直す一つのきっかけになった。長く庄内に居続ける歴史の重みを実感した」と述べ、「古き良きものを大切に守り、継承するためにも、新しきを知るだけでなく創造していけるよう精進したい」と語った。
参加者は興味津々で聴講。杉原会長は「これまでの歴史と、未来への展望をわかりやすく説明していただき大変ありがたい。これからの酒井家に期待したい」と話した。
2023年(令和5年) 4月28日(金)付紙面より
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「こばえちゃ山形全国競技かるた酒田大会」が23日、酒田市武道館で開催され、全国から集まった選手たちが熱戦を繰り広げた。
愛好者で組織する「酒田かるた会」(瀧澤真弓会長)が企画、運営し毎年春に行っている。昨年はコロナ禍の影響で出場者の在住地域を限定しての開催だったが、24回目の今年は制限を撤廃、北は北海道から南は鹿児島まで、A―E級の約340人がエントリーした。
開会式で、参加選手を代表し、いずれも同会所属の一條小6年の小松正君(11)、阿部愛佳さん(11)、相蘇舞歩さん(11)が「練習してきたかるたを出し切り、諦めないで試合をする」と選手宣誓。選手たちは自陣に札を並べ、15分で札の位置を暗記。試合が始まると会場は一様に静まり、読手(どくしゅ)が小倉百人一首の上(かみ)の句を詠むとほぼ同時に鋭く手を伸ばし、下(しも)の句の札を取り合っていた。瀧澤会長は「今年は国内外から幅広くエントリーが来て本当にありがたい。今後も大会を通じて競技かるたを広めていきたい」と話した。
2023年(令和5年) 4月28日(金)付紙面より
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酒田市手蔵田のスーパー農道脇の防雪柵にカラスが巣を作った。
カラス(ハシブトカラス・ハシボソカラス)は例年3月ごろから巣作りを始める。卵を産むタイミングはそれぞれの巣で違うが、東北では5月下旬から7月上旬にかけてひなが巣立つ。この時期、親のカラスはひなを守るため神経質になり近くを通る人に威嚇行動を取るケースがある。毎年、各自治体では確認した巣の場所を事前に住民に知らせるなどして注意を呼び掛けている。
特に電柱に作った巣はショートして停電の原因に。電力会社とカラスのいたちごっこが続いていることで知られる。ちなみに鳥獣保護管理法ですでに卵を産んでいたり、ひながかえった巣は特別な許可がないと撤去はできない。
さて防雪柵に巣を作ったカラス。いまは卵を温めている時期を迎えていた。巣からちょこんと頭を出して辺りを警戒しながら「電線じゃないもん」「邪魔してないでしょ」と言いたげ?の様子。