2025年4月10日 木曜日

文字サイズ変更



  • プリント用表示
  • 通常画面表示

荘内日報ニュース


日付の新しい記事へページを移動する日付の古い記事へ
  • ニューストップ
  • 最新記事
  • 戻る

2023年(令和5年) 4月29日(土)付紙面より

ツイート

湯立神楽も奉納上演 酒田・飛鳥神社 「湯の花神事」 鉄鍋に湯沸かし 今年の吉凶占う

 酒田市の飛鳥神社(佐藤ふじ子宮司)で27日、五穀豊穣(ほうじょう)や国の安寧を願う祈年祭・湯の花神事が行われ、「湯立(ゆたて)神楽」(市指定無形民俗文化財)を奉納上演したほか、鉄鍋にお湯を沸かして今年の吉凶を占った。

 同神社は約1200年前、大和国(奈良県)の飛鳥坐神社を分祀したとされている。湯立神楽は伊勢神楽系統に属する修験神楽で、社記には江戸時代初期の元和8(1622)年には行われていたという記録が残り、それ以前の中世から連綿と受け継がれてきたとみられている。

 この日は、長さ約5メートルの棒に「湯釜(ゆがま)」と呼ばれる鉄鍋を12個ぶら下げた斎場を社殿前に設営し、午後1時半から社殿内で神事を行った後、同2時半過ぎから斎場脇の特設舞台で神楽が始まった。地元女子生徒による巫女(みこ)舞に続き、神職や生徒たちが神々の国土経営など表現した「神招(かむまねぎ)」「恵比寿舞」といった舞を次々に披露、詰めかけたアマチュア写真家らが盛んにシャッターを切っていた。

 引き続き「釜若勢」と呼ばれる氏子たちが水を張った湯釜の下から豆がらで火をたき、湯を沸かした。神職がクマザサの束で湯をかき混ぜるような仕草をした後、社殿に戻って神々しく舞った。地域住民たちは豊作を願いながら静かに見入っていた。境内ではこのほか、地元少年剣士による奉納試合も行われた。

飛鳥神社の祈年祭・湯の花神事
飛鳥神社の祈年祭・湯の花神事



日付の新しい記事へページを移動する日付の古い記事へ

記事の検索

■ 発行月による検索
年  月 

※年・月を指定し移動ボタンをクリックしてください。
※2005年4月分より検索可能です。

  ■ キーワードによる検索
   

※お探しのキーワードを入力し「検索」ボタンをクリックしてください。
※複数のキーワードを指定する場合は半角スペースを空けてください。

  • ニューストップ
  • 最新記事
  • 戻る
ページの先頭へ

ニッポー広場メニュー
お口の健康そこが知りたい
気になるお口の健康について、歯科医の先生方が分かりやすく解説します
鶴岡・致道博物館 記念特別展 徳川四天王筆頭 酒井忠次
酒井家庄内入部400年を記念し、徳川家康の重臣として活躍した酒井家初代・忠次公の逸話を交え事績をたどる。
致道博物館 記念特別展 第2部 中興の祖 酒井忠徳と庄内藩校致道館
酒井家庄内入部400年を記念し、庄内藩中興の祖と称された酒井家9代・忠徳公の業績と生涯をたどる。
致道博物館 記念特別展 第3部 民衆のチカラ 三方領知替え阻止運動
江戸幕府が3大名に命じた転封令。幕命撤回に至る、庄内全域で巻き起こった阻止運動をたどる。
致道博物館 記念特別展 第4部 藩祖 酒井 忠勝
酒井家3代で初代藩主として、庄内と酒井家400年の基盤を整えた忠勝公の事績をたどる。
致道博物館 記念特別展 第5部 「酒井家の明治維新 戊辰戦争と松ケ岡開墾」
幕末~明治・大正の激動期の庄内藩と明治維新後も鶴岡に住み続けた酒井家の事績をたどる。
酒井家庄内入部400年
酒井家が藩主として庄内に入部し400年を迎えます。東北公益文科大学の門松秀樹さんがその歴史を紹介します。
続教育の本質
教育現場に身を置く筆者による提言の続編です。
教育の本質
子どもたちを取り巻く環境は日々変化しています。長らく教育現場に身を置く筆者が教育をテーマに提言しています。
柏戸の真実
鶴岡市櫛引地域出身の大相撲の元横綱・柏戸の土俵人生に迫ります。本人の歩み、努力を温かく見守った家族・親族や関係者の視点も多く交えて振り返ります。
藤沢周平の魅力 海坂かわら版
藤沢周平作品の魅力を研究者などの視点から紹介しています
郷土の先人・先覚
世界あるいは全国で活躍し、各分野で礎を築いた庄内出身の先人・先覚たちを紹介しています
美食同元
旬の食べ物を使った、おいしくて簡単、栄養満点の食事のポイントを学んでいきましょう
庄内海の幸山の幸
庄内の「うまいもの」を関係者のお話などを交えながら解説しています

株式会社 荘内日報社   本社:〒997-0035 山形県鶴岡市馬場町8-29  (私書箱専用〒997-8691) TEL 0235-22-1480
System construction by S-Field