2023年(令和5年) 12月8日(金)付紙面より
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母校・酒田特支“凱旋”報告
「支えてくれた皆さんのおかげ」
先月17日から3日間、愛知県国際展示場で開催された「第43回全国障害者技能競技大会(全国アビリンピック)」のビルクリーニング競技で、エプソンスワン(酒田市十里塚、池田伸社長)に勤務する土門大成さん(22)=同市=が銅賞に輝き6日、母校・県立酒田特別支援学校を訪問、五十嵐仁校長、上林直樹後援会長に結果を報告した。土門さんは「支えてくれた皆さんのおかげ」と話した。
土門さんは2019年3月に同校知的障がい教育部を卒業した後、東北エプソン構内の清掃業務を担うエプソンスワンに入社し、社員として業務に当たっている。今年7月に山形市山形国際交流プラザで開かれた県予選「アビリンピックやまがた2023」のビルクリーニング競技にエントリー、正確さと早さ、礼儀など審査の結果、最高賞の優秀賞を受け、全国大会への切符を手に入れた。
土門さんはじめ各地の予選を勝ち抜いた精鋭45人が出場した全国大会は、▽掃除機によるカーペット床清掃▽床面の除塵とふき、ごみ処理、机上ふき作業―の2つの課題で実施。土門さんは日頃から磨き続けている技を存分に披露、3位に当たる銅賞に輝いた。
この日、土門さんは獲得した銅メダルを持って「凱旋(がいせん)」。全国大会での競技風景を収めた動画を上映した後、土門さんが「競技が終わった時は『金賞を取れる』と思っていたのだが…。これまで支えてくれた皆さんのおかげで練習成果を十分に発揮することができた。ありがとうございました」と。全国大会での活躍を期し、後援会は激励金を贈呈しており、上林会長は「動画を見た限りではパーフェクトだった。礼儀もしっかりしており、技能の高さを感じた。これからも頑張って」とさらなる飛躍を期待した。
五十嵐校長は「本校卒業生が全国の舞台で活躍したことは在校生の励みになる」と話した。