2005年(平成17年) 8月4日(木)付紙面より
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庄内地方の桃の産地として知られる羽黒町松ケ岡地区で、早生(わせ)種の収穫作業が盛んに行われている。来週には主力品種「あかつき」の収穫が始まり、最盛期を迎える。
松ケ岡地区では、柿に次ぐ果樹として1983年から桃の栽培が始まった。全国的には山梨県や福島県、本県内陸地方などが産地として有名だが、庄内では地物として松ケ岡産が定着している。
地区全体で約6・5ヘクタールのうち、約3・5ヘクタールに約1400本栽培している地元の農事組合法人「松ケ岡農場」(吉野嵩恒代表理事)では、先月末から早生種の「暁星」や「紅国見」の収穫が始まった。
今年は春先の低温続きで花の開花が遅れ、例年より収穫期が1週間ほど遅れているが、甘みは十分で品質・収量とも期待できるという。吉野代表は「昨年は生育落果や7月の大雨の影響があったが、今年はいいようだ」と話した。
2日は、約10人ほどで収穫作業。赤く実った実を選びながら傷つけないように1つ1つ丁寧にもぎ取っていた。収穫した桃は直売所などほとんどが地元で消費される。収穫は今月中旬ごろまで。
羽黒町松ケ岡地区で桃の収穫作業が盛んに行われている