2005年(平成17年) 8月20日(土)付紙面より
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鶴岡市の総合展示場「鶴岡アートフォーラム」が27日、オープンする。本年度事業計画もすでに決まり、幕開けは白甕社美術展。続いて同市在住のオペラ歌手・石井優さんのコンサートや東北芸工大の教員らによる作品展・ワークショップなど多彩な事業が展開される。
施設は、鶴岡公園南側の旧中央児童館跡地に整備された。芸術文化の拠点施設で、コレクションを持たず企画展や学習、交流などに重点を置いた各種事業の展開を目指していく。
建物は鉄筋コンクリート造り2階建て。外観は全面ガラス張り。屋内には1、2階それぞれに展示室として、可動パネルで自由にレイアウトできる無柱の「ギャラリー」、階段状の吹き抜け空間「フォーラム」、市民の創作活動などの利用を見込む「アトリエ」などを備える。今年3月末に完成し、約半年間の養生期間を設けていた。
開館記念行事は27日午前10時から正面玄関前で行う。鶴岡四中吹奏楽部による記念演奏に続いてテープカットなどで開館を祝う。茶道4流派による呈茶サービスも行われる予定。
皮切りの展示会は白甕社美術展(8月27日―9月11日)。今回は恒例の一般、会員による作品展示のほか、開館記念として「特別展示 白甕社ゆかりの物故画家たち」と題して地主悌助氏や今井繁三郎氏、斎藤求氏など物故者の作品20点を展示する。
続いての「バンデッド・ブルー 東北芸術工科大学の28作家」(9月16日―10月2日)は、同大教員で各界で活躍する28人のアーティストの絵画や彫刻、映像、写真作品約50点を紹介する。会期中は小学生を対象とした巨大「こすり絵」づくりのワークショップ(9月19日)、アートフォーラム設計者である小沢明同大学長と美術評論家の南條史生氏の対談(10月2日)などのイベントが企画されている。
このほか、主催・共催の作品展示では市芸術祭参加事業(9月―11月)、県総合美術展・こども県展(11月17―20日)、田川児童生徒図画作品展・中学校美術部員展(同23―29日)、荘内日報社記念事業「世界の名作展in庄内」(12月1―11日)などを予定する。
また、フォーラムイベントは石井優さんのソプラノコンサート(9月4日)、同市在住のフルート奏者・佐藤裕里さんの演奏会(10月29日)など。普及事業として陶芸、ステンドグラス、デッサン、水彩画などの各種講座やワークショップも計画している。展示、イベントの詳しい内容は鶴岡アートフォーラム=電0235(29)0260=へ。
今月27日に開館を迎える鶴岡アートフォーラム