2005年(平成17年) 8月23日(火)付紙面より
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酒田市の鳥海小グラウンドで20日、「人間オーケストラ」のコンサートが開かれ、地区の老若男女約1000人が心をひとつにして、手拍子やステップなど体全体で「大きな古時計」の大合奏を繰り広げた。
人間オーケストラは羽陽学園短大の専任講師、高橋寛さんが、老若男女が気軽に楽しめるコミュニケーションの手段として普及を図っている。今回は地区住民による第3回本楯夏祭りの目玉行事として企画された。
スタッフは、「中学生が地域で活躍する機会にしたい」と鳥海中の生徒会が担当。1000人の参加を目標に6月からポスターを自分たちで作って宣伝しながら、学区内をはじめ、市内各地で練習会を開き、老若男女に指導してきた。
この日午後6時の開始ごろには、配布したパンフレットの数で来場者はほぼ1000人に達した。庄内町のあまるめ少年少女合唱団の友情出演も加わり、リズムの違う3グループに分かれて約30分間の練習を行った後、いよいよ本番。鳥海中生徒会長の斎藤孔明君(3年生)の合図で来場者が手拍子とステップ、歌声を組み合わせた大合奏を繰り広げた。終わると、「やったー」と大きな拍手がわき起こっていた。
斎藤君は「練習のときはなかなか大人が参加してくれなくて苦労したが、こんなにたくさんの人が来てくれてうれしい。大成功。やって良かった」と目を輝かせ喜びを語っていた。
約1000人が参加した人間オーケストラ。大きな感動に包まれた