2005年(平成17年) 10月25日(火)付紙面より
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11月1日に合併し新「酒田市」となる八幡、平田、松山の3町で22、23日、それぞれ閉町式が行われた。50年にも及ぶ町の歴史に名残を惜しむとともに、各町民たちが新市の出発に向けて決意を新たにした。酒田市の閉市式は、閉庁式と合わせ合併前日の今月31日に行われる。
このうち八幡町の閉町式は23日、町中央公民館で行われ、町民ら約200人が出席した。町民憲章と教育是の唱和に続き後藤孝司町長が「合併は町民の先見性に富んだ英断。先人が築いてきた輝きを保ちながら、『合併してよかった』といわれる町づくりをしていくことが必要。新市の限りない発展、誇りの持てる市となることを祈念する」と式辞を述べた。
表彰状、感謝状の贈呈の後、会場内に掲げられた町旗を静かに降納した。また、1954年の八幡町誕生からべにばな国体での炬火リレー、沖縄県東村との児童交流のスタートまで「広報やわた」に掲載された数々の写真で50年の歴史を振り返ったほか、町内5つの小・中学校の代表が「私たちの八幡」のテーマでメッセージを披露、出席者全員で名残を惜しんだ。
降納した町旗は、31日に行われる閉庁式で埋設するタイムカプセルに入れるという。
松山町の閉町式は22日、同町町民センターで行われ、町民ら約200人が出席した。佐々木藤正町長の式辞に続き7団体18個人に感謝状を贈呈した後、同町のコーラス団体
・里仁館コーラスが「まつやま賛歌」を合唱。祝宴では出席者が思い出話に花を咲かせていた。
平田町の閉町式は23日、タウンセンターと農村環境改善センターで行われた。式典には町の特別職、議員、区長ら約250人が出席。加藤寛英町長が式辞を述べた後、映像で町のこれまでの歩みを振り返った。
終了後、タウンセンター前に設置された町出身で埼玉県所沢市在住の彫刻家・石黒光二さんの作品「空の詩」の除幕式も行われた。
名残を惜しみつつ50年余りの歴史を振り返った=23日、八幡町