2006年(平成18年) 3月3日(金)付紙面より
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酒田市の海岸に流れ着いた瓶入りの手紙が縁で、同市の松陵小学校(田中利明校長、児童400人)と交流している沖縄県国頭村の佐手小学校(長嶺竹美校長)の全児童11人が2日、松陵小を訪問し、交流を深めた。
瓶の手紙は1974年、佐手中学校2年(当時)だった富村菊枝さん(沖縄県富城村)が本土復帰への思いを書き、海に流した。同年、酒田市古湊の高山石之助さん(故人)が拾い、保管していたが、高山さんの孫の新一さん(古湊)が2001年、会社の慰安旅行で沖縄に行った際、瓶を持っていき富村さんの手に戻った。
その後、新一さんの母校の松陵小と佐手小が交流することになり、03年2月には小橋川春武佐手小校長、斎藤茂通松陵小校長(ともに当時)が相互訪問。児童は文通を続けている。児童の訪問は今回が初。児童と教職員、小橋川さんら合わせて18人が1日から2泊3日の日程で来庄した。
この日、松陵小の体育館で行われた歓迎会で、佐手小の一行は新一さんとともに全校児童の拍手に迎えられて入場。1人ずつあいさつし、「初めて雪を見られてうれしい」「食べ物や文化を学んでいきたい」などと話した。 佐手小の一行は同日、市内を観光し、鳥海山荘に宿泊。3日に東京に移動して帰途に着く予定。
松陵小の児童に校歌を披露した佐手小の児童