2006年(平成18年) 3月5日(日)付紙面より
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酒田市中町三丁目で愛称「中町サンタウン」として進められてきた市街地再開発事業が完了し4日、グランドオープンした。酒田中町三丁目地区市街地再開発組合(理事長・中島良明本間病院長)が主体となって医療、福祉、住宅、店舗など多面的な機能を集積した複合ビルを整備してきたもので、中心市街地のにぎわい創出の新たな核になるものと期待されている。
この市街地再開発事業は庄内地方拠点都市地域の拠点地区の一つで、1993年2月に酒田市中心市街地区(酒田コアタウン活性化事業)として指定を受けた。2002年3月に事業計画を策定、同8月に都市計画決定され、同12月に事業主体の再開発組合が結成された。
第1―第4ブロックのうち、コミュニティ道路北側の第1、南側の第3の両ブロックが優先的に事業化され、第3ブロックの複合ビルは03年8月に着工し、04年11月に完成して供用。その後、第1ブロックの複合ビルが着工しこのほど完成した。
第3ブロックの中町第3ビルには地権者の3店舗、医療法人健友会の本間病院(154床)、介護老人保健施設(100床)が整備された。
第1ブロックの中町第1ビルは2棟から成り、西棟が5階建て、東棟が12階建て。西棟の1階に健友会の診療所や菓子店、美容室、青果店、薬店の4店舗、2―5階・屋上は150台分の駐車場、東棟の1、2階は市の子育て支援機能などを集積した「交流ひろば」、3―12階は住宅(マンション)50戸が整備された。
この日、コミュニティ道路で行われたオープニングセレモニーでは、再開発組合の中島理事長が「医療、福祉などの機能集積した施設として全国的にも注目されている。末永く住み続けられるまちに」とあいさつ。阿部寿一市長は「施設はできたが魂を入れるには市民の協力が必要。足を運んで」と祝辞を述べた。
その後、関係者11人がテープカット、松陵、若浜両保育園の園児がくす玉を割り、オープンを祝った。大勢の家族連れなどが繰り出し、供用が始まった交流ひろばでの遊びなどを楽しんだ。
供用が始まった交流ひろばの遊戯室