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2006年(平成18年) 3月31日(金)付紙面より

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“鑑定”お墨付き 夢二の掛け軸 絶賛!!

 酒田市南新町の飲食店経営、松山忠雄さん(63)が所有する大正期の叙情画家、竹久夢二の掛け軸が、民放テレビ局の美術品鑑定番組で「1000万円」の価値があると鑑定された。鑑定士は「夢二の掛け軸としては最高のもの」と絶賛したという。

 鑑定されたのは、若い女性が木づち(砧=きぬた)を打って反物を柔らかくしている様子を描いた「砧」(縦122・3センチ、横35・6センチ)。「ふる里の背戸の栗の實おつる音を街にして聞く秋は来にけり 夢二」という夢二自身の画賛と落款がある。夢二は1921(大正10)年から何度か酒田を訪れ、100点近くの作品を残したと言われ、そのうちの1点とみられている。

 松山さん方は以前、旅館を経営しており、「砧」は祖母・桃江さん(故人)が夢二からもらったと伝えられている。酒田で夢二の後援組織がつくられた際、桃江さんが会員になって協力したお礼の品という。

 これを鑑定したのは、テレビ東京系列の「開運! なんでも鑑定団」。今月26日に秋田県小坂町の康楽館で公開収録が行われた際、番組制作スタッフから請われて出品し、美術品鑑定士の永井龍之介さんらが鑑定。1000万円の鑑定結果に、場内が騒然としたという。

 会場には夢二の孫の染色家で、夢二鑑定家でもある竹久みなみさんが訪れ、「大正時代の画賛としては傑作中の傑作だと思います」と書いた署名入りの文書を松山さんに贈り、「折り紙」を付けた。

 松山さんは「良い物とは聞いていたが、1000万円には私もびっくり。こういうものが残っているのは酒田の文化の高さを表していると思う。これまではたんすに入れていたが、番組収録後は銀行に預けた。家宝として大切にしたい」とホクホク顔で語っていた。収録された番組は県内では5月6日、山形テレビで放送の予定。

松山さんが所有する夢二の「砧」
松山さんが所有する夢二の「砧」



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