2006年(平成18年) 8月27日(日)付紙面より
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庄内地域健康づくり協議会は、生活習慣病の予防に向けたアイテム「チャレンジポイントブック」を作成した。健康づくりの実践成果を週単位で12週分を記すチャレンジ取り組み表、ウオーキングイベントや運動施設、がんの早期発見データなどの情報で構成されている。同協議会事務局の県庄内総合支庁では「健康づくりのミニハンドブックとして活用してもらいたい」と呼びかけている。
同協議会は昨年度、庄内地域の各市町、鶴岡、酒田の両労働基準監督署や労働基準協会、医師会、県庄内総合支庁などで組織。生活習慣病などの予防に各機関が連携して、心身の健康づくりへの効果的な施策の展開を進めている。
チャレンジポイントブックは、庄内地方は県内で最も平均寿命が短く、特に男性はがんや心疾患、脳血管疾患の三大生活習慣病すべてで死亡率が全国と県の数値を上回っているため、生活習慣病予防に運動習慣を身に着けてもらうことを狙いとして作成した。A3判を8つ折りにした大きさ。
目玉となるのが、運動や生活の改善、健康状態のチェックに活用してもらう「健康づくりチャレンジポイント」。▽健康づくりのための習慣▽スポーツ▽ウオーキング▽その他の4テーマがあり、各テーマごとに「就寝の3時間以上前に夕食を済ませた」「一日7000歩以上歩いた」「基本健診の受診」「週3回休肝日」「1週間以上の禁煙」といった項目と、1点から2点のポイントを設定。
各項目の中で実行できた場合、全12週84日分のマスがある取り組み表にポイントを一日単位で記入し、長期間続けることで運動習慣を身につける仕組み。取り組み表には、抽選で300人に腹囲計測メジャーをプレゼントする特典もつけた。
約2万部作成し、協議会構成機関や希望する事業所、一般に配布。荘内地区健康管理センター(鶴岡市)や庄内検診センター(酒田市)、酒田市や遊佐町では、基本検診や人間ドックの受診者、検診結果説明会に訪れた住民に配布し、健康づくりを促しているという。
同総合支庁保健企画課は「予防には運動不足の解消、適正な食事などが大切。特に運動不足になりがちな30代―60代の中壮年期の男性からは健康への意識を高めてほしい」と活用を勧めている。また、チャレンジポイントブックの活用効果を検証し、来年度以降は食生活改善の取り組みも進めていきたいとしている。
特典のプレゼントの締め切りは12月28日。チャレンジポイントブック、プレゼントの問い合わせは、県庄内総合支庁保健企画課=電0235(66)5456=へ。
生活習慣病防止対策として作成した「チャレンジポイントブック」