2006年(平成18年) 11月25日(土)付紙面より
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鶴岡市山五十川の鎮守・河内神社の秋例祭が23日、同地区で繰り広げられた。山里の民俗芸能「山戸能」と「山五十川歌舞伎」が山五十川公民館で奉納上演され、地元の名役者たちの熱演が観客を魅了した。
能と歌舞伎が同地域に伝わることは全国的にも珍しく、ともに県の無形民俗文化財に指定されている。今年は同地区のシンボル・玉杉の樹齢1500歳と、開村1200年、玉杉公園整備事業完成を記念し上演。山戸能は山戸小の児童による道行囃子で幕開けし、「座揃(ざそろい)囃子」「恋慕の舞」「式三番」、歌舞伎は「菅原伝授手習鑑 寺子屋の場」が上演された。
このうち「菅原伝授―」では、山戸小3年生の親子や、芝居上の警察官の取手(とりで)役に鶴岡署山戸駐在所の木村敏明巡査部長(57)が特別出演。地域の名役者たちに交じり、かわいらしい子役たちと地域の駐在さんが熱演を繰り広げ、観客から拍手喝さいを浴びていた。
地元の名役者が熱演を繰り広げた山五十川歌舞伎